⑤ 卒業制作 リヨンオペラ座
フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。
舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。
思い出しつつゆっくりと綴っています。
リヨンオペラ座(写真)
1993年に近代的に改築したばかりで、当時大流行だった全面ガラス張り建築に近い、超近代化で賛否両論だったオペラ座。
1997か1998の夏のある日、その並びにあった建物で作業中に物すごい雹が降った様な音がして見ると、何とガラスの一部が炎天下に耐えきれずに破裂してたんです!!
並びに置いてあった車の屋根の損傷たるや…オソロシイ
その後密かに再改築されていました。
当時からそれに関する記事はごく僅かでしたが、今となっては全く見つかりませんでした…
国立劇場での研修
国立劇場での研修は、パリのオペラガルニエとオペラバスチーユでそれぞれひと月、受け入れてもらえました。
国立劇場内のアトリエは、地方公務員のアトリエトップ数名と、intermittents de spectacles と言う、フリーの衣装家達で成り立っています。
その働きぶりの差、考え方の違い、確執等々大変お勉強になりました。笑
国家試験最終単位
さて、そんな中、国家試験最終単位のUV20に、"実際に舞台で使われる衣装を、パターンから仕上げまで一人で行い、最終面接で発表する"と言うお題がありまして。
丁度、国立リヨンオペラ劇場で、チェーコフの3人姉妹をオペラ化する企画が進行中で、何と演出が山海塾の天児牛大さん、衣装デザインに山口小夜子さんと発表されたのでした!
これは!
やらせていただくしかないでしょう!!
勿論直ぐにアポを取り、無事研修させていただける事になったのでした。