2025年の読書始め
2024年はあまり本を読まなかった。
図書館には足繁く通うので積読量はすごかったけれど。今年はせっせと読書したい。読書から広がるイメージは果てしない。ドラマも映画も大好きだけど、読書から得られるイマジネーションって凄いと思う。以前、原田マハさんの「蜂蜜と遠雷」を読んでいる時、音楽に疎い私の頭の中にメロディ🎵が。これには驚いた!勿論、めちゃくちゃなメロディだったのに、その後映画を観て、「そうそう、これこれ!」って(笑)。本当は、全然違うメロディが頭の中で演奏されてたのですが、めちゃくちゃ楽しめた作品で、読後ピアニストの友人にプレゼントしました。原田マハさんの表現力に感服すると同時に、ある意味、人間の脳ってすごいと思いました。だから歳を重ねて、なんだか常識に縛られて自由さを忘れつつあるからこそ、読書の自由に想像して遊べる世界で、自分を解放してやりたいと思います。
今年は歳の数、小説中心に読もうと思います。
今年の1冊目に選んだのは、大好きな小川糸さんの「キラキラ共和国」。これは「ツバキ文具店」の続編、いや、まだ続きそうな終わり方だから、第2部?
前作のツバキ文具店は、2年くらい前に読んだので、細かいところは忘れていますが、登場人物がみんないい人で温かさに溢れた作品でした。そしてその続編の「キラキラ共和国」
主人公の文具店を営みながら、手紙の代筆業をするポッポちゃんはご近所で喫茶店をしているミツローさんと結婚し、ミツローさんの娘QPちゃんの母親になるところから始まります。
前作に続き、複雑な生い立ちをもつポッポちゃんが、また色々な人との関わりの中で温かい大切な想いを感じながら、自分に向き合っていきます。それは、読んでいる自分も自分と向き合う時間になります。
前作同様に、ポッポちゃんの代筆したお手紙が手書きモードで小説の中に出てきます。
ポッポちゃんのお手紙の字は相手により、少し雰囲気が変わります。それも面白いのですが、一度読んだ時には、結構アッサリしてる文章なんだけど、その人の想いに寄り添う、これしかない!って文章なんです。この手紙は川端康成は「1人の幸福」という作品の中で、「一生の間に一人の人間でも幸福にすることができれば、自分は幸福なのだ」と書いているらしく、まさしくこの手紙の一節とリンクしていて、川端康成さんを想い独身を通してきた菊子さんを最高に幸せ気分にしてくれたことでしょう。
小川糸さんの文章自体がいつもこんな感じで、私のお気に入りの作家さんなのですが、年末に彼女のエッセイ「針と糸」を読んでいたからか、いつも以上に普通の文章で泣けた(笑)
いやー、エッセイ読みながら、嗚咽がでるくらい泣けました。マイベスト小川作品の「ライオンのおやつ」でも、このエッセイでも死生観が変わりました、私は。
「キラキラ共和国」でも亡くなった人とも繋がっていること、人を許すこと、無理しないこと、いろんな大切な想いがでてきます。
閑話休題、登場人物の1人バーバラ婦人が教えてくれた言葉、キラキラ✨✨✨これをなんとなくモヤモヤ気分の時に実際に呟いてみると心が楽に、いや明るくなるんですよ。ちゃんと声に出すことが必要!(笑)
私は仕事に行きたくない時に、車の中で「お仕事楽しいなー」とかよく叫んでました。脳って面白くて、何度も呟いているうちに結構その気になってくる。でも、「キラキラ」なら車じゃなくても呟けるし、小さなイライラにも使えるで、早速、新年早々に使っています。
あ~,2025年の1作目がこの作品でよかったって心から思います🥰
さぁ、今日は仕事おやすみ、今から図書館行って新しい本と出会ってきまーす!