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投資家が圧力をかけてきている株主総会のピークは6月です!!

悪天候が続いている梅雨の時期、そう、今は6月。
そして6月と言えば、株主総会の時期ですね!

株主総会と言えば、先日、こんな記事を見つけました。

女性役員のいない企業に対し、資産運用会社が株主総会での議決権行使を厳しくする姿勢を強めている。
(日経新聞2021年5月2日)

SDGsの普及もあり、世界では女性役員が当たり前となりました。


一方、日本はと言うと、本格的に女性活躍が叫ばれてから、はや5年・・・が経ちましたが、東証一部企業で、女性役員がいるのは60%だけ。40%の企業では女性役員がいません。


実際、私が調べてみた結果はこちら。

<上記記事より抜粋>
1.トヨタ自動車 11% 女性1人/9人中
2.キーエンス 0%    女性0人/9人中
3.ソフトバンク 0%  女性0人/11人中

これ、1年前の記事なんです。
なので、この1年間で変わったかどうか、調べ直してみました。

1.トヨタ自動車 11% 女性1人/9人中
2.キーエンス 0%    女性0人/9人中
3.ソフトバンク 9%  女性1人/11人中

トヨタ自動車とキーエンスは変わりなし。ソフトバンクが、女性0人→1人になっていました!!

まぁ…社外取締役なんですけどね。外部から人材を招いたってこと。略歴を拝見したのですが、社内からの昇格ではありません。そこがちょっぴり残念です。でも女性0人ではなくなったことは、大きな一歩!!


ちなみに、海外企業では、女性役員が当たり前。

<女性取締役の比率>
アメリカ・・・・99.8%
オーストラリア…98.0%
ドイツ・・・・・97.0%

なぜかと言うと、海外では、多様性を当然のものとするために、義務としたのです。例えばこんな感じ。



ドイツ
・・・女性取締役を1人以上登用することを大規模上場企業に義務付け
アメリカの証券取引所ナスダック
・・・女性、黒人などの人種的マイノリティー(少数派)、MGBT(性的少数派)の取締役登用を義務づける方針


日本でも、遅まきながら、亀…いや、カタツムリのようなスピードで、対応に動いてきております。

例えばリクルートホールディングス。ここ数年で、女性役員をかなり増やしました(3人)。

それにしてもリクルートホールディングス、めちゃくちゃ印象の良いHPですね。色んな会社のHPを拝見することが多いのですが、これはかなり好印象です。こういうイメージって、意外ととっても大切なんですよね。そして、役員紹介のページに載っている顔写真のイメージの良さよ!

なんでHPの写真の印象が大切かは、この記事を見てみてください↓


話が脱線しました。
女性取締役の話の続きです。

例えば、TDK。2020年の株主総会で初めて女性取締役を選任(1人、しかし社外取締役)。


カタツムリのようなスピードの日本ですが、投資家が圧力をかけてきているのは間違いないです。

実際、運用会社は、議決権行使基準を厳格化しています。例えば、こんな感じ。



◆アライアンス・バーンスタイン
…2021年から女性取締役ゼロで任命もしようとしない企業のトップ選任に反対
◆JPモルガン
…取締役選任案への賛否を通じ、女性取締役登用を働きかけ
◆ステート
…女性取締役ゼロのTOPIX500企業に対し、2021年から取締役上位3人の選任に反対
◆LGIM
…女性取締役ゼロの場合に取締役選任に反対する対象を、TOPIX500企業に拡大
(日経新聞2021年5月2日(日)朝刊7面より)


6月は株主総会の時期。

これだけ世界で「女性登用」と言われている中で、
それに対してどう向き合っているのか、
その企業の姿勢を見るのに良い1つの指標とも言えます。

あなたが投資しているあの会社が、
あなたが応援しているあの会社が、
あなたがいつも使っているあの会社が、

どのぐらいの女性登用をしているのか、取締役の中に女性がいるのか、
この機会に見てみるのもいい機会ですよ。


(1560字)

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