中国依存が高まる世界、そして中国の見通しは
『世界の中心で愛を叫ぶ』
という映画やドラマが流行りましたが、
世界の中心ってどこだろう?
日本?アメリカ?中国?
ひと昔前は日本だったかもしれません。
今はアメリカかもしれません。
でも、今後は?
今日は、世界の中心になるかもしれない、中国のお話です。
◇◆◇
世界のIT・電子部品で中国依存が一段と強まっている、という記事を読みました。
中国の存在感が、どんどん増しています。
◆IT・電子部品で中国依存が高まっている
例えば、中小型液晶パネル。
ほんの数年前の2015年のシェア一位は日本だったんですよ!
2015年なんて、つい最近やん!って思ってしまうのは、私が歳だからでしょうか。
それが今や、中国のシェア率の高さよ。
<中小型液晶パネルの世界シェア>
2015年 日本34.9% 中国6.6%
2020年 中国35.4% 日本22.2%
中小型液晶パネルだけではありません。
<リチウムイオン電池向け絶縁体のシェア>
2015年 日本82.5%
2020年 中国32.8% 日本22.6%
すーっごく素人意見を申し上げるのですが。
「中国もすごいけど、日本こんなにすごかったんや!」というのが正直な感想。ほんの6年前の話。いや、この世界では6年「も」前の話なのかも。
記事では、「進む中国依存」と出ていて、確かにそれはそれで問題なのですが、日本もすごかったんだなぁ、これからも頑張って欲しいなぁ、と率直に思います。
そして、これだけ中国のシェアが高まると、アメリカが自国生産強化を打ち出すのも分かる気がします。一つの国に依存するのはリスクですからね。
依存リスクと言えば、話題の「5G」の通信網設備に不可欠な携帯基地局。これはファーウェイ(華為技術)がシェア首位なんです。
ちなみに、世界のシェアはこんな感じ。
<携帯基地局のシェア>
30.8% ファーウェイ(中国)
24.8% エリクソン(スウェーデン)
19.9% ノキア(フィンランド)
総務省のこのページに載っているので、もし良ければ見てみてください。
(総務省、移動通信システムに係る市場シェアの変化)
上位3社で、75%を占めていますね!すご!!
めきめき存在感を表してきている中国。
では、景気はどうなのでしょうか。
中国の景気を知りたければコレ!という指標があります。なにかと言うと…
◆中国の景気を知りたければコレ!
製造業購買担当者指数(PMI)です!!
7月のPMIはこれ。
50.4
え、この数字はどう見ればいいのかって?
50を上回る状態が続くと景気拡大、
50を下回る状態が続くと景気減速です。
50が判断の分かれ目!!!
PMIは、その速報性の高さからマーケットではよく注目されています。
じゃぁ今回は50を超えているからいいかって?
違うんです。
え、違うの?50こえてるやん!って思ったそこのあなた。
実はもう1つポイントがあるのです。
「前回と比べてどうだったのか」も重要なのです。
で、前月と比べてどうだったのかと言うと、0.5ポイント下回ったんですよね。
そして4ヶ月連続で下回っているのですよ。
昨年2月以来の低水準なのです。
むむむ。
原因は、中国中部での洪水や、温室効果ガス削減に向けた鉄鋼の生産規制と言われています。
◆では、これからの中国の見通しは?
目先では、中国にとって厳しそうなこともあります。例えば、南京市でのデルタ株の感染拡大や、原材料コストや物流コストの上昇、世界的なサプライチェーンの目詰まりなど。
ま、このあたりは中国に限らずの話ですが。
まだ注視が必要な状況です。
中国のPMIって、特に注目されていますからね。
みなさんは、このマーケットをどう見ていますか?
追伸:この記事、実は8月中旬に書いたものです。ずっと下書きにあったので、遅くならないうちに掘り出してみました。と言っても、既に1ヶ月以上経っていますが…
今ちょっと、とある試験の勉強をしているところなので、9月のnote更新頻度は低めです。試験が終われば、また今まで通りnoteを更新していく予定なので、よろしくお願いします。
幼児の子育て中は、可処分時間がめちゃくちゃ少ないので、やりたいこと(今回の場合は試験)があると、必然的に他のもの(今回の場合はnote😭)に充てていた時間を削らないといけないのが辛いですね。
(1,784字)
ご参考までに、2020年2月29日の記事(コロナショック真っ最中!)
ありがとうございます!サポートとても嬉しいです。いただいたサポートで、娘に絵本を買っています。