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金融リテラシークイズPart1解答編~所得税や医療費控除のこと~
昨日の記事の答えなので、まだ質問を見ていない方は是非こちらから解いてみてください。クイズ3問だけです!
ちゃんとクイズに答えましたか?では、答えの解説に参ります。結論から言うと、答えは、2,2,1です。
1.給与所得が増えると所得税率が上がるので、手取りが減ることがある。
①○
②×
③場合による
⇒答えは② 正答率16.5%
課税所得が増えることで、手取りが減ることはありません。
どういうことかって?所得税率は、課税所得の金額に合わせて階段状に上がっていきます。ここまでは、知っている人が多いと思います。この表ね。
(国税庁HPより)
でね、税率は課税所得全体ではなく、所得金額の区分ごとにかけていきます。結果的には、所得の増加分の方がかかる税金よりも大きくなります。
ん?どういう意味かって?図の方が分かりやすいかも。こういうことです↓
(私の手書き感満載。しかも夜に撮影したから明るさがいまいちな図。)
これでも分からない!って方は、この図でどうだ!
(日経新聞NIKKEIプラス1より)
所得税率は、勘違いしやすいところだと思います。ただ単に『知っているか知らないか』だけの話なので、是非覚えてくださいね♪
そして、これを読んでいるサラリーマンのみなさん!これを機会に是非やってみて欲しいことがあります!自分が所得税をいくら払っているのか、確認してみてはいかがでしょうか?源泉徴収票の右上に「源泉徴収税額」というのが載っています。その金額が、あなたが払っている所得税です。さぁ、今すぐ確認だ!
2.物価が下がり続けるデフレ時代、次のうち正しいものは?
①お金の価値が上がるので借金は有利
②お金の価値が上がるので借金は不利
③お金の価値が下がるので借金は不利
⇒答えは② 正答率22.5%
デフレ
→物価が下がる
→同じ金額で多くのモノが買える
→お金の価値が上がる
→借金の価値も上がる
→借金が実質増える
→借金に不利
という図式です。
ここ、しっかり理解してね!
例えば、物の価値が下がり続けるデフレ時代に100万円の借金をすると、デフレが進むにつれて、借りた時より借金の重みが増すので、不利になります。
インフレ時代は逆ですね。
物価が上がる
→同じ金額で少ないものしか買えない
→お金の価値が下がる
→借金の価値も下がる
→借金が実質的に減る
→借金に有利
だから、借金大国の日本は、インフレにしたいのです。物価を上げたいのです。借金を実質的に減らしたいもん。
まとめると、こういう事。
(画像は日経新聞NIKKEIプラス1より)
3.医療費控除の説明で間違いはどれ?
①上限は300万円
②適用を受けるには申告が必要
③人間ドックの費用は検診で異常なしの場合、控除対象外
④出産費用は控除対象になる
⇒答えは① 正答率26.3%
医療費控除の条件は、こんな感じ。
・医療費控除=その年の医療費-10万円
(これは所得200万円以上の方)
・本人と生計を一にする親族が払ったもの
・上限は200万円
・会社員でも申告が必要
・出産費用も検診費を含めて対象
・人間ドックは異常がないと対象外。治療すると対象。
医療費控除は、年間10万円をこえる医療費を払っていたら、関わってくる控除です。
知っていたら、申告してお金が戻ってくるけれど、知らなかったら、申告できずに大金を払いっぱなし。日本の税金の制度は、基本的に、こういうものが多いです。
知っていて手続きした人にはお金戻すよ!でも知らなくて何もしなければ、何にもしません、自己責任でよろしくね、というのが、日本の税金の制度なのです。このあたりの税金の話については、たくさん語りたいのですが、それはまた今度。
実はこれらの問題、2017年9月3日の日経新聞のNIKKEIプラス1に載っていた問題です。いつも払っている所得税のこと、今ちょうど確定申告の時期で話題の医療費控除のこと、どれも身近なことだと思うので、知っていて損はありません。この機会に、是非覚えて金融リテラシーを身につけていきましょう!
この金融リテラシークイズ、他の問題も続けて知りたいな!って方は是非スキをしてください。続けるかどうかの参考にします。
次のクイズはこちら。
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