結婚で大事なのは価値観より「家電観」だよね!
「結婚するなら価値観の合う人がいい」
婚活女子ならこれに異を唱える人はいないと思います。価値観が異なる人ではなく、価値観が同じ(というか似ている)人と一緒にいたいと思うのは当然ですね。
ですが、私はいつも思う。価値観大事。でもそれ以上に家電観が大事!!!!(家電観というのは私が今作った造語です)
たとえば、「食器洗いは手でやりたい人」と、「食器洗いは食洗機に任せたい人」が一緒に暮らすと大変です。
「週末に自分で掃除機をかけることが趣味な人」と、「掃除機なんてムリムリロボット掃除機使おうよ!」という人が一緒に暮らすとやっぱり大変です。
前者のような自力派(食器自分で洗いたい派や掃除機自分でかけたい派)は、お任せ派をだらしないとか浪費家と考えます。最新家電で家事を楽にしようとしたら「またムダな買い物しようとして!家計のことも考えろ!」なんて怒られちゃったり。
後者の方なお任せ派(食洗機使ってロボット掃除機に掃除させる派)は、自力派をケチとか暇人とか潔癖と煽ったりします。彼らは「これは投資なんだよ!技術と時間を買ってストレスを減らすんだ!」と反論します。
こんな具合で、自力派とお任せ派が一緒に住むと、家電観が合わずに揉めることになる。
かくいう私も経験があって、私はゴリゴリのお任せ派で家電大好き芸人ですが、自力派とおつきあいした時は大変でした。お皿洗いには洗剤の量とかスポンジの使い方とか水の温度までめちゃ厳しいし、お皿を洗い終わったらお皿の積み方にも俺ルールがあってその通りにやらないとめっちゃ怒られるし、「自分でやって終えた時の達成感」みたいな崇高な意識を強要して私をズボラ扱いされた時は私の中の小峠さんが叫びました。お前今後白飯を土鍋で炊けよ洗濯は板使えよそれからコピーは活版印刷しとけよとか思っていました(今だから言えるけど)。あとなぜか掃除はクイックルワイパーってアナログすぎでしょ。ロボット掃除機とまでは言わないけれどせめて掃除機買おうよ。あと何でどこにでも徒歩で行こうとするの?修行僧なの?
ねえ知ってる?トヨタって今でこそ一流の自動車メーカーだけれど前身は織り機の会社だったのよ?「母さんが夜鍋をして」機織りをしているのを見た創業者が、それは負担が大きすぎるからと簡単に操作できる機織り機を作ったことが原点なんだよ?ホンダだってそう、買い物から重い荷物を抱えて帰ってくる嫁を見てなんとかしてあげたいと思って作ったスーパーカブがヒットしたんだよねえ知ってた?あなたにそういう精神はないの?
・・・失礼しました。ちょっと取り乱しました。
その点、今の夫は家電大好きで、暇さえあればカカクコムのサイトを見ているくらいには家電好きなので、(少々過剰ですが)本当にありがたいです。食洗機導入も快諾してくれました。もう手が荒れない。めっちゃ幸せ。
書いていて気づいたんですけどね、家電観って家事観と密接に関わっていると思うんですよ。だから家電への考え方が合わないと家事へのリソースの割き方も異なる。時間をかけてじっくり、手をかけることこそ最高だと思っている人と、効率化重視だよねっていう人が一緒に暮らすと大変です。もちろんその両者に優劣はなくて、これって「価値観の相違」に他ならないと思うんですよ。
時間をかけて手で家事をする人同士が結婚したら、週末に協力して一緒に家事をするのって楽しそうです。あるいは家電好き同士が毎週家電量販店でキャッキャするのも素敵。あるいは時間をかける派と任せる派が得意不得意で分担をするのも弱点を補い合った最強コンビ感があって尊い。一番良くないのはお互いを「異端だ」と言って理解せず批判し合うことだと思う。
だから私は、「結婚生活うまくいく秘訣」を聞かれたら、「愛でしょ💕」と言いたい気持ちをグッと堪えて、こう答えます。「家電観の合う人を選ぶことだよ」と。
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