実録!モラハラサバイバー20
とうとう告げた
長男の受験の結果が解ったら言おうと心に決めていたのに丸二日、延び延びになっていた。そもそも会話をする事が無くなっていたし、やっぱり怖かったんだと思う。でも、上2人の高校受験の時に、滑り止めで私立を受験した事を散々詰られた経験から、このタイミングで言うしかないと心に決めていた。これから長男の大学受験リベンジ、三男の高校受験、次男の大学受験、三男の大学受験と、我が家は受験シーズンへ突入する。三兄弟が受験に専念できる環境にする事は急務と思われた。
長男の受験の結果について「俺は知らなかった」と言うのに、驚き、呆れ、一通り話した後、「私たちも、そろそろちゃんと離婚しようか」と言った。言えた!もちろん後で大どんでん返しは十八番なので、スマホはボイスレコーダーを起動した。
「離婚したいの?」
想像よりは冷静な反応に少しホッとしつつ
「夫婦として終わってる」「未来が見えない」「なんで一緒にいるの?」「おまえのやっていることは婚姻を継続しがたい重大な事由にあたる」「男は55歳までに離婚する方がいいらしい」・・・それらを繰り返し言い続けていたのはあなただよ。と言うと
「俺は関係を修復する為に言ってたんだ」
ともあれ、次男が高校生の間に受験の三男は、どうしたって同じ学区で受験になると思う。三男の高校卒業までの4年間は、この家で生活できたら有難い。という、私側の希望は伝えた。ただ、それは私にとっての要望だから、調停などを使って養育費や何かについてはきちんと話そうと提案をした。
かなり動揺はしていたけれど、俺は実家に戻れば済むけど、実家戻れるの?と、割とちゃんとした受け答えではあった。
次男三男にとっては、まだかまだかの内容ではあったけれど、受験生だった長男は、そっとしておいたので、夫に話した翌々日ショッピングモールへ出かける道すがら、「今こんな状況」と話をした。
すると、ショッピングモールで集合時間を決めて解散した直後、夫から電話がきた。
「なに?離婚する気なの?!」とかなりの剣幕で。
長男が電話をしたのだ。
「この間、そうお伝えしたはずだけど」
と答えると、ぶっちぎれて電話口で大騒ぎをしだした。
「調停とか言い出す前に、第三者交えて話し合うとかないわけ?」
その第三者が調停員さんということだよ
「違うよ。その前に、誰か交えて話すとか。お前友達いないのかよ!」
離婚話に友達巻き込まないよ。
「じゃあ、もういいよ。じゃあ通帳返せよ」
離婚が成立するまでの生活は別じゃない?
「じゃあ、すぐ調停行けよ。今行って申し込んで来いよ!」
そんなやり取りを、ショッピングモールの片隅でした。
これだから私は彼の多重人格を疑うんだ。私は、あと何人の彼に離婚を告げなければならないんだろう。
ショッピングモールから帰宅後に既にもう一人と遭遇した。
新型コロナの流行に伴い「在宅勤務になった。この状況で、在宅はお互いキツいでしょ」と言った人がいた。
翌日以降、全く意に介さず在宅勤務を満喫し、私が休憩時間に慌てて作ったご飯をさも当然という風に座りしままに食うは俺様の人もいた。
この2人の存在は確認した。
その他にも、あと数人かはいるんだろう。
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