【怖い話】画像補完
これは架空の話で、特になんかあったとかではないです。
心霊写真ってあるじゃないですか。あれってマジなやつは、たいていぱっと見で「なんか見える」とこ以外にも変なとこがあるものだって話があって。
ありえないとこに不気味な人っぽいものが写ってる!って写真を改めてよく観察したら、手前のメインの被写体の人の手とか足とかが不自然に消えてるように見える、とかね。
たぶん、こんな話はすでにあると思うんですけど。
例えばパッとしない、あんまり怖くない「ちょっとここが変かな?」ぐらいの心霊写真っぽいのを他に何かないかじっと観察しているうちに、見落としていた何かに気付いて、それが発見した瞬間ものすごくゾワッッッとするようなものだったとか。
無理に深掘りすると良くないよねっていうのは怖い話のパターンとしてありますよね。
そういうことを踏まえて、創作で、こういうのもありえるよねって話で。
ある人がむかーし昔にデジカメで撮った写真データ見返してて。
埃が立つような環境でもなかったのにオーブっぽいのががっつり写っちゃって、でもそれぐらいの心霊写真かな?ぐらいのやつを、一人肝試し的なノリで画像編集ソフトで色々いじってて。他にもなんか見えないかなーってやってたとします、でも何にも見えてこなかったと。
そこでふと、その人は思いついたんですね。
この写真の中にはいなくても、「フレームの外側」にいるってことはないかな。
当然、昔撮った写真のフレーム外なんてほんとうは確かめようがないですよね。
でも今の画像編集ソフトって、写り込んだ余計なものを消したり、画像の欠損部を補完する機能があって。元の画像をサンプリングして、指定した範囲を自動的に自然な感じで継ぎ目なく埋めてくれる。
いや、ふだんそういうの触らない人には伝わりにくい話で申し訳ないんですけど。
その人はソフトで写真の上下左右に元々はなかった「余白」を追加して、一回り大きくなったフレーム外の部分を作らせてみて。
これまでの話でどうなったか想像つきますよね。
その、付け足されたぶんの背景の一か所に明らかにいるんですね。
この画像補完の機能って「画像の中にあるもの」からパターンを拾ってくることで、不自然じゃないように余白を埋めるわけで。だから人が写ってない、強いて言えばオーブかな?みたいな画像から人っぽいものが出てきたらマズいわけですよ。
怖いなあ、やるんじゃなかったって出来た画像は即消して。
っていうような話を思いついたので書いてみたんですが、本当に何かあったら責任取れないし洒落にならないので皆さんは試さないでください。
繰り返しますがこれは架空の話で、決して筆者が試してみて本当にえらい目に遭ったとかそういう話ではありません。
【おわり】
※2022/09/20に筆者自身のtwitter上で書き散らしたものを備忘録的にまとめがてら文章の体裁を整えたものです。
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