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権威はもう頼れない。でも、あなたには才覚がある

時代はまるで戦国時代のようだ

歴史は繰り返す、とよく言われます。
平穏で秩序が保たれる"治世"の時代が続くと、人々は安定した仕組みやルールの中で生きる術を身につけます。
しかし、技術革新や経済の変動、さらには価値観の変化によって、社会は"乱世"へと突入します。

今まさに、私たちはその転換点に立っているのではないでしょうか。

圧倒的な権威を持っていた幕府が力を失い、各地で武将が自分の領地を奪い合う時期が続いた日本の戦国時代はまさに『乱世』の象徴です。

乱世とは、正解がない世界です。

権威や過去の成功モデルが通用しなくなる中で、旧来のシステムにただぶら下がっていても生き残れません。
求められるのは、自ら状況を見極め、判断し、行動する力——すなわち、自分自身の『才覚』を使うことです。

一人一人が『一国一城の主』としての意識を持つことが必要な時なのです。


権威に依存する生き方の終焉

これまでの時代は、誰かが敷いたレールの上を走ることで安心を得られました。学歴や会社の看板、組織の安定といった"権威"が、個人の価値を保証していたのです。

しかし、時代が変わるにつれ、その"権威"が揺らぎ始めています。
例えば、大企業での終身雇用は崩壊しつつあり、学歴があっても仕事が得られない現実もあります。
AIやテクノロジーの進化により、従来の職業が消え、新しいスキルが次々と求められるようになりました。
2024年を生きる私たちはその変化を肌身で感じているはずです。

こうした時代に、権威に依存し続ける生き方はもはや通用しません。
それどころか、自分の価値を見失い、変化に取り残されるリスクすらあるのです。


自分の『才覚』を使うとは?

乱世に必要なのは、自ら考え、動く力——つまり『才覚』です。
才覚とは、状況を見極め、最善の一手を自ら判断し実行する能力のこと。
具体的には以下の3つが重要になります。

1. 真に欲しいものに”優先順位をつける”力

他人の価値観や社会の常識に流されず、自分自身の"本当に欲しいもの"や"大切なもの"を理解することです。

  • : 安定した生活が欲しいのか、自由な時間が欲しいのか。

  • 行動: 自分の欲求や価値観を書き出し、優先順位をつける。

例えば、個人事業主と大企業の社員としての生き方、どちらも正解不正解はありません。
自分がどんな生き方を目指すのか、その手段としてどのような道があるのかを考え、ベストだと思う選択をしていくことが大切です。

私はそのようなことを考えた結果、「専業主婦」という、今の時代の価値観とは違うかもしれない生き方を目指してみることにしました。


2. 選択肢を考える力

真に欲しいものがわかったら、それを手に入れるための複数の選択肢を考えられるかが重要です。
現代では、お金で交換することが当たり前になっているため、他の手段が見えにくくなっています。

例えば、食べ物が欲しいなら、"お金を稼いでスーパーで買う"という方法だけでなく、農家さんの手伝いをして食材を分けてもらうという方法もあります。
労働力やスキルを交換することで、お金に依存せずに解決できる選択肢も存在するのです。

お金という手段は競争が激しく、自分でコントロールできない要素も多く、時に運に左右されることがあります。しかし、お金を使わない方法を考えられれば、選択肢は広がり、自分の人生を主体的にコントロールしやすくなります。

乱世では、正解が一つではありません。状況に応じて柔軟に判断し、複数の選択肢を考えることが求められます。

  • : 市場の変化や新しいテクノロジーの登場を観察し、現状の課題の解決策を複数考える。

  • 行動: 情報を多角的に集め、直感だけでなく論理的に分析しながら、選択肢の可能性を探る。お金を使わずに手に入れる方法を考える。


3. 行動する力

判断したことを実際に行動に移すことで、自分の環境を変える力です。
最初は小さな一歩でも構いません。動き続けることで新しいチャンスが見えてきます。
最初から成功することを目指すと、一歩が遠くなります。成功は複数の失敗に見える体験から得られるものです。
まずやってみる、を合言葉に行動し続けられるかがポイントです。

  • : 副業を始める、スキルを磨く、新しいコミュニティに飛び込む。

  • 行動: 失敗を恐れず、試行錯誤しながら行動し続ける。


日本の戦国時代に学ぶ『才覚』の重要性

日本の歴史における戦国時代は、まさに"乱世"の象徴です。それまでの秩序が崩れ、武士や領主たちは自らの才覚を頼りに生き抜かなければならない時代でした。

織田信長——革新の才覚

織田信長は、既存の権威や常識に縛られることなく、新たな戦術や経済の仕組みを導入しました。

  • 鉄砲の導入や兵農分離によってプロ軍団をつくり、戦闘力を高めた。

  • 経済力を強化するため、楽市楽座を設けて商業を活性化させた。

信長は、状況を冷静に見極め、常識に囚われず革新を取り入れることで力をつけ、天下統一への道を切り開きました。

豊臣秀吉——人心を掴む才覚

秀吉は、自らが農民出身というハンデを乗り越え、才覚一つで天下人にまで上り詰めた人物です。

  • 人心を掴む力に長け、優秀な仲間や部下の圧倒的な信頼を得た。

  • 主君・織田信長の死後、絶妙なタイミングで行動し、天下統一を果たした。

秀吉の生き方は、乱世において人と繋がる力適切なタイミングで動く力がいかに重要かを教えてくれます。

徳川家康——機が熟すのを待てる才覚

家康は戦乱の世を耐え抜き、最終的に江戸幕府を開いた人物です。

  • 戦国の荒波の中でも冷静さを失わず、状況が整うまで待ち続けた。

  • 忍耐と計画性、戦略性で他の武将を凌ぎ、長期的な安定を築いた。

家康から学べるのは、焦らず機が熟すのを待つ才覚です。


大切なものを守るために

乱世では、自分の『才覚』を発揮することで、自分にとって大切なものを守る力が養われます。
家族や健康、人間関係、そして自分の自由や尊厳——これらを守るためには、誰かに頼るのではなく、自分自身で考え、動くことが不可欠です。

一方で、才覚を使い続けるためには、学び続ける姿勢が欠かせません。新しいことを知り、変化に適応する柔軟性が、乱世を生き抜く最大の武器になります。


まとめ

時代は治世から乱世へ——今、私たちは大きな変革の渦中にいます。
そんな中で生き残るためには、権威やこれまでの常識に頼るのではなく、自ら考え、判断し、行動する『才覚』を磨くことが重要です。

  • 真に欲しいものを知ること

  • 状況を見極め選択肢を考える力

  • 行動する力

日本の戦国時代における信長、秀吉、家康の生き方は、現代に生きる私たちにも大きなヒントを与えてくれます。
彼らのように、自らの才覚を信じ、正解のない時代を力強く生き抜いていく力を身につけましょう。

乱世は、見方を変えればチャンスの時代でもあります。
激動の2025年に向けて、今一度、自分の本当にほしいもの、大切なものを振り返ってみてはいかがでしょうか。

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