見出し画像

嬉しかった事

「めぐむくん、〇〇です」

演奏後にそう言われて一瞬、記憶を取り戻すのに頭をフル回転したのですが、直ぐにあの頃へ戻る事ができました。

声をかけてくれたのは、僕が小学校を転校する前の学校にいた同級生の女の子でした。何人かで自転車をこいで古墳公園に遊びに行ったり、地下鉄に乗って森林公園に行ったり、エレクトーンをやっていた事も、仲良くしてもらっていた理由になっていたと思います。

この日は、お母さんと一緒に演奏を聴きにきてくれていて、なんとお母さんは僕のラジオも聴いてくれていたり、マーブルロードおおまちのオルガン演奏も聴きに足を運んでくれていると言うんです。

そして、小学校生だった僕らの写真を握りしめて「これね、懐かしいでしょ、めぐむくんと娘が写っているの」と見せてくれました。

全く同じ写真を僕も持っているので、直ぐに分かりました。

その同級生がなぜ、今回の演奏会場に来てくれていたのか…。

それはなんと、会場となったクリニックで彼女は現在看護師をしているからでした。コンサートを定期的に行っているこちらのクリニック。

「次回の演奏者のチラシを見たら、なんとめぐむくんが来るというので、驚かそうと思って演奏前には名乗らずにいたよ」と一般のお客様と一緒に紛れ込んでいました。

もう何年も会っていなくて、30年ほどは経っているでしょうか。まさかこう言う形で再会できるとは。

今回の演奏の機会を頂けた事、とても有り難いです。

きっと彼女と道端ですれ違っても分からなかったと思います。

こうしてまた人と会える事、音楽を通じて記憶が蘇る事、音楽を続けてきて良かったな、嬉しいなと思える瞬間です。


いいなと思ったら応援しよう!

齋藤めぐむ MegMusic
よろしければ、サポート頂けると大変嬉しいです! 今後の活動や音源制作に活用させて頂きます。是非よろしくお願い致します。