Day 1
住んでいる建物で一年ぐらい前から改修、改装工事が進んでいて、いよいようちの番が来て、生活ができなくなるので一時的に家を出ることになった。
引っ越し先は同じ建物の一戸で、そこは家具付きなので身の回りの生活用品を持っていけばよい。
インフラも通っているし、テレビやインターネットも繋げてもらったので、レジデンスの暮らしという感じだ。
とはいえ、食事や掃除、洗濯などは自分でしなくてはならないし、布団やタオル、鍋、食器、洗面道具など、それなりに多くのものを自宅から持ち込んだ。
また持って帰ることを考えて、なるべく最低限必要なものだけを移動することにしている。
それでも結構な分量の荷物になった。人が暮らすのにはこんなにも道具やスペースが必要なものかと驚く。
一方で置いてきたものを見てその物の多さに呆れる。ここにあるのは過去なんだなと思う。
この生活はひと月ということになっているが、本当にひと月かどうかは怪しい。
家を片付けたところで大家から電話がある。工事の現場監督の体の具合が悪いとか、欠かせない用事があるとかで早速延期となる。
工事はイースター明けの火曜日からとなった。
2022.04.13
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