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Upworkの使い方と詐欺案件調査

先日、クラウドソーシングプラットフォーム「Upwork」を試してみました。Upworkは、フリーランサーが登録し、世界中のクライアントから仕事を受注して報酬を得られるサービスです。日本語関連の仕事もあり、ドル建てで収入を得られる点が魅力です。この記事では、私が実際に利用してみた経験をもとに、登録方法や課金制度、仕事探しの流れ、そして詐欺案件への注意点についてお伝えします。


【Upworkとは?】

Upworkは、クライアント(仕事を依頼する側)とフリーランサー(仕事を受注する側)をつなぐ世界最大級のクラウドソーシングサービスです。主に海外のクライアントが多く、英語でのやり取りが一般的ですが、日本語スキルを活かせる仕事も見つかります。

主な特徴
• フリーランス初心者でも始めやすい
• 業界やスキルを問わず、多種多様な仕事が揃っている
• 報酬はドル建てで受け取ることが可能
• 安全な支払いシステム(Upworkが仲介)


【登録方法】

1. 公式サイトへアクセス
Upwork公式サイトにアクセスし、右上の「Sign Up」からアカウントを作成します。
https://www.upwork.com

2. 基本情報の入力
・氏名、住所、メールアドレスなどの情報を入力(英語で記載)
・GoogleアカウントやApple IDでも登録可能

3. プロフィール作成
・提供できるサービス、スキル、職務経験、自己紹介を英語で記載 
・プロフィール写真をアップロードし、言語スキルや時給を設定します

4. 支払い方法の設定
銀行口座、PayPal、Payoneerなどが選択可能

5. プロフィールの公開
必要事項を全て記入後、プロフィールを公開して準備完了です。


【 仕事の探し方】

1. 仕事を検索
Upworkの検索バーで興味のある仕事をキーワードで検索し、フィルターで条件を絞ります。

2. 詳細を確認
応募前に以下のポイントを確認しましょう:
• 仕事内容
• クライアントの評価・履歴
• 報酬額と納期

3. 提案を送信
興味のある仕事に「提案書(Proposal)」を送ります。内容をしっかり書き込み、自分のスキルがどのように役立つかをアピールすることが大切です。

全て確認できたら、connect送信で応募完了です。

4. 連絡と受注
クライアントが提案を承諾すると、Upwork内のチャットで詳細をやり取りし、契約が確定します。

5. 仕事の完了と報酬の受け取り
納品後、クライアントが承認すると、報酬がUpworkアカウントに入金されます。登録した銀行口座やPayPalで引き出し可能です。


◇代表的な仕事(例)をいくつか挙げてみました。

翻訳
英語から日本語、またはその逆の翻訳作業です。一般的な文章だけでなく、専門的な技術書や契約書の翻訳が求められることもあります。これには専門知識が必要な場合があります。

録音
日本語の音声を一定時間録音するタスクです。指定されたスクリプトを読み上げるタスクや、自由な会話を録音するタスクもあります。録音環境や音質が求められる場合があります。

データ入力
日本語のデータをExcelやGoogleスプレッドシートで整理する仕事です。場合によっては、簡単なリサーチやデータの検証が含まれることもあります。

デザイン系
ロゴ制作やNFTアートのデザインなどが含まれます。Adobe IllustratorやPhotoshopのスキルが求められることが多いです。また、クライアントの要望に応じた提案力が重要です。

等、他にも沢山の仕事があります。

【課金制度 : Connectsとは?】

Upworkでは、仕事に応募する際に「Connects」というポイントが必要です。

・新規アカウント登録時に無料付与:一定数のConnectsが無料で提供されます。

・追加購入が可能:使い切った場合、1 Connectあたり約$0.15で購入できます。

・消費量は仕事による:応募する仕事により1~6 Connects程度が消費されます。

・招待制の仕事は無料:クライアントからの直接依頼はConnects不要です。

Connectsの購入にはクレジットカードやPayPalが利用できます。



【初めてのUpworkで詐欺案件に遭遇した話】

今回は、Upworkで仕事を受注した際に経験した詐欺案件についてお話しします。この経験を通じて、詐欺に巻き込まれないための注意点を共有したいと思います。

▲仕事探しから受注までの流れ

初めての仕事は「小説の構成・翻訳作業」でした。初心者だった私は、初級〜中級レベルの日本語で対応できそうな仕事を探してみることにしました。目に留まったのは「絵本の構成」という案件で、英語を日本語に翻訳する簡単な作業だと思い、軽い気持ちで応募しました。

Upworkでは、応募する際に「Connect」というポイントを消費します。初めて課金してConnectを購入し、クライアントに送信して申請を完了しました。3日後、クライアントからオファーが届いたものの、なぜか「プロジェクトは終了しました」と表示され、詳細が全て削除されていました。それでも画面に「諦めないで連絡を取ってみましょう」と表示されたため、メッセージを送ることに。

▲外部ツール(テレグラム)への誘導

クライアントからの返答は「こちらのリンクから連絡してください」というものでした。しかし、そのリンクはUpwork外のテレグラムに繋がっていました。Upworkの利用規約では、契約前のやり取りはUpwork内で行うべきと定められているため、この時点で注意すべきでしたが、プロジェクトが終了している状況でやむを得ず指示に従いました。

テレグラムで送られてきたのは以下の内容でした:
• 個人情報を入力するフォーム
• 会社の概要やポリシーのリンク

一見、信頼できそうに見える会社のホームページでしたが、仕事内容や報酬、支払い方法といった重要な情報は一切記載されていませんでした。さらに、連絡手段は個人の電話番号だけという状況に不安を感じながらも、とりあえず話を進めることにしました。

⚫︎仕事内容について
翻訳作業の内容は、絵本ではなく長編小説でした。テーマは「富裕層と貧困層の友情関係」で、ハイジとクララのようなキャラクターが登場し、恋愛や差別、偏見を描いた複雑な物語でした。
文字数が非常に多く、小説の翻訳は一語一句が物語の印象を左右する難易度の高い作業です。それでも、睡眠時間を削りながら48時間で30ページを翻訳し、提出しました。

▲連絡途絶と怪しいやりとり

提出後、「確認します」と返答がありましたが、それ以降クライアントからの連絡は途絶えました。何日も待って「Hello」と再度メッセージを送ると、「素晴らしい翻訳です」と返信がありました。しかしその後もまたしても別のテレグラムアカウントに誘導され、報酬は仮想通貨で支払うとの話に。

さらに報酬額も「800ドルでどうか」と提案し、了承されましたが、支払いのために謎のウェブサイトでアカウント登録を求められました。不審に思い登録を拒否すると、ウォレットに直接送金できるか確認しましたが、返答は曖昧で、最終的にNFTに関する謎の話題にすり替えられ、話が進まなくなりました。

▲詐欺案件に遭わないための注意点

1. Upwork内のやりとりを徹底する
Upworkの利用規約では、契約前のやり取りはUpwork内で行うことが義務付けられています。クライアントがテレグラムやWhatsAppなど外部ツールでの連絡を要求する場合は注意が必要です。

2. 正式な契約を確認する
契約書が提示される前に作業を依頼される場合、それは詐欺の可能性が高いです。

3. 報酬や支払い方法を明確にする
報酬額や支払い方法が明確でない案件には応募しないようにしましょう。特に仮想通貨での支払い提案には注意が必要です。

4. 前払いを求める案件に注意
「少額のデポジットを支払ってほしい」などの提案も詐欺の典型例です。


最後に、Upworkを初めて使ってみて、いろいろな仕事があって便利なプラットフォームだと感じました。ちょっと気になった案件を調査のつもりで試してみたら、案の定詐欺案件だったという結果もあるので、初心者の方は注意が必要です。

Upwork自体は信頼できるし、ちゃんと使えば面白い仕事が見つかりそうです。これからもっと上手く活用してみたいと思います!

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