【勝手にレビュー】夢追人 feat.KREVA
サイトでも掲載中
めがねのもり
才能の塊と才能の塊の競演
前のFunny Bunnyから"夢"繋がりで
やっぱfeatっていいよね
それこそ夢があるよね的な曲を
PUNPEEパート
"未だ君は夢中で夢の中 今僕は覚めない夢の中 うわのそら
ほらいつも下書きもないまま 夢描いてた描かれたくてさ
僕ら 泳がせてまた追っかけ 出会えたチミはまさかのDeep Fake
“全て手に入れても 失うものが増えたよ”…またふて寝“
すごい"何か"の始まりを感じさせるイントロからPUNPEEのパートへ
まずやっぱりこの人、声がおしゃれ
声がおしゃれってどんなんか
上手く言えんけど声がおしゃれすぎる
そんで歌詞、君と僕が出てくる訳だけど
これは恐らく同一人物なのかなって
未だ君は夢中で夢の中ってのは
過去の自分の事を君って言っていて
僕も僕で今でも覚めずに夢の中にいる
つまり昔から見ている
夢中になっているものの中に
ずっといるって事なのでは
いつも下書きもないままってのは
そういう準備とかする前に行動している
というよりむしろもう動いちゃう
何故なら夢中だから下書きなんてしていられない
夢中で追いかけ続けてる夢をって事なのかと
でその追いかけてる夢を掴んだ!
と思ったらDeep Fake
つまり本物ではなかった
ちなみにDeep Fakeってのは「深層学習(deep learning)」と
「偽物(fake)」の造語で、人工知能(AI)によって
人物を合成したコンテンツ
合成物、本物ではなく作られたものって事
全て手に入れても~ってところから
夢見てたものを手入れたけど
失うものもあった
だから
夢見てたものとはすべて一緒ではなかったって事を
言っているのかなーと
"こり固まった脳みそ “遠回りが近道”と言ってくれよアレクサ
悪いが太鼓持ちに叩かすドラムはない
信じたものくずれさって
過去を責めてんじゃなくて今を攻める
えもいわれぬ 気持ちはエモいじゃない このシーケンス止まらない"
遠回りが近道って言葉は後に出てくる
信じたものがくずれさってに繋がるワードで
自分が信じて進んできたけど
中々うまくいかずに辿り着くまでに結果
時間を要してしまった
けどさそれがある種の最短ルート
だったと言ってくれよ
で、その信じたものがくずれさる中
見えた光景は色々なものがあって
その中には自分の力だったり
作品力ではない部分で
何かを得ている人たちとかがいたのかな
それを「太鼓持ちに叩かすドラムはない」
って表現してる
Creepy Nutsの生業に出てくる
「白目向いて喚くだけならマイク置いたらエエやん ソレでプロ?マジでソレで金貰うの?」
そういう感じのあれかなと
そんな人に鳴らさせるbeatはないよって
ラッパーでもありビートメイカーでもある
PUNPEEとKREVAの曲
だからこそ響くフレーズ
そうした過去もあったけど今を攻める事にしたよ
えもいわれぬ=言い表せない程すげぇって事
それはさ
"エモい"って単語一つで表現できるものじゃない
って事を言ってるんですな
ってな想いが詰まったであろうPUNPEEのバース
パンチラインしかないやんこんなの
"夢でも見惚れてる 一瞬で宇宙になって
I Know 出来心だと言われそう
きっと独りきりになっちゃえば挫けちゃうけど
いっそこのままで 一生このままで
夢追人"
夢でも見惚れる程のそれは宇宙のように広大なもの
それが出来心(ひと時のもの)と言われそう
って事は知ってるよ
きっと独りになっちゃえば~のところは
PSGの事とかも言ってるのかなぁー
って思ったり
そんで、"きっと"ってのと"なっちゃうけど"
って言葉が使われてるって事は
今はそうじゃなくて
そうなってしまうかもしれないけど
出来心でしょとか言われてしまうかもしれないけど
今のこの気持ちや行動はそのまま
一生夢に夢中覚めない夢の中にいるよ
つまりタイトルにもなってる夢追人で
いつづけるってあらわれかと
KREVAパート
"夢に夢見てる 常に上見てる
いけるに千点掛ける 現時点
2020年代
いつまでも挑戦してる自分でいたい"
冒頭に関しては
うわっ!これとこれで韻踏むの?!って言うのがなくても
カッコよく聞こえるからやっぱすごい
KREVAによくある前向きというか自信がある感じ
そしてそれがやはりカッコよく聞こえる
カッコいいのと同時に当然ながら上手い
自信あります感の中にもちゃんと
いつまでも挑戦してる自分でいたい
っていう向上心の伺える部分があって
ここまでやってきた人がずっと挑戦って
そりゃ第一線走り続けるわって感じですね
"MPC買ってから四半世紀でも マインドはいまだに未完成品
追い続けてる 本当に本当
ずっと 生み続けている初期衝動"
KREVAが今44歳で四半世紀って事は
19.20頃に初めてMPC買ったのかな
MPCってのはパッドを叩くと音がでる機械
ざっくり言うとドラムマシーンみたいな
そこから四半世紀経つけど
未だにマインドは未完成品
この辺りの押韻はさすが!の一言に尽きますね
さっき
いつまでも挑戦してる自分でいたい
って出てきたけどこの人の中で完成は
永遠にないのではないか
だから追い続けてる
そして
ずっと初期衝動を生み続けてる
初期衝動、つまり何かにハマったりした時の
ワクワク感だったり、楽しい!!
っていうそういった気持ち
正に夢中になってる
もうずっと1日中それやってたいわ!
ってなるような
その気持ちをずっと生み続けてる
正に夢中な状態
"まるで永遠できるロールプレイングゲーム
やめる理由は当然無ぇ
いまだどこからか聞こえるダッサいドラム
そういう奴らの退路をバッサリと断つ"
ここでも夢中感がでてくる
それを永遠にできるロールプレイングゲーム
って形で表してる
わかりやすいよね
子供の頃ゲームとか
夢中になってやってたもんね
徹夜してやったりしてたもんね
わかりやすいよね
そして夢中感と同じく
PUNPEEに呼応するかのような
【いまだどこからか聞こえるダッサいドラム
そういう奴らの退路をバッサリと断つ】
太鼓持ちに〜のところのKREVA版
とも言うべきフレーズ
ただPUNPEEの叩かすドラムはないと違うのは
退路を断つって事は退却する手段をなくす事になるから
「もう逃げ道はないよ、やるしかないよ」っていう
叱咤激励でもあるんじゃないかなと思う
その後に出てくる歌詞を見るとそうなんじゃないかなって
"Shut, Shut'em Down ベラベラ喋るな
そんな時間があったらまだやれるはず
こっちはとっくに到達レベル908
雑魚とは雲泥の差"
昔TVのプチインタビュー的なので
「クリスマスを一人で過ごす人に向けて何か応援メッセージを」的なのがあってKREVAの答えが
「クリスマスだろうがお正月だろうが今何をすべきかわかってる人はそれをしっかりやるだけだから」的な事を言ってて
そんな時間があったらまだやれるはずってのは
そういう事を言ってるのかなって
喋ってる暇あったら手を動かせじゃないけど
今やれる事をしっかりやれよと
そうこうしてるうちにこっちはもう結構なレベルまできてるよ
雲泥の差がある程にっていう
ベラベラ喋ってないでやれる事をやれ
というここでも叱咤激励的なのが見えるけど
最後には雑魚とは雲泥の差と突き放す
結局相手の言葉をどう捉えるかはその人次第で
何を!!と思って奮い立つ人は奮い立つだろうし
なんだよディスってばっかで!って怒る人は起こるだろうし
あーそんなん言われるならもう辞めるか...って諦める人は諦める
これはふるいにかけてる感じなんじゃないかな
雑魚とは雲泥の差と言われようがなんと言われようが
好きなら夢中ならそれが本当に本当なら
取る行動は一つしかないけどね
って
むしろ退路は断ったよ、でどうするの??
っていう叱咤激励なのかもねやっぱり
そしてやっぱりKREVAの押韻は心地よい
"夢でも見惚れてる 一瞬で宇宙になって
I Know 出来心だと言われそう
きっと独りきりになっちゃえば挫けちゃうけど
いっそこのままで 一生このままで
夢追人"
さっきと同じ歌詞ではありますが
KREVAのバースの後だとより強く響く感じがします
本気の大人はカッコイイ
まとめ
夢追人は夢をただ追ってるだけじゃなくて
それが本当に好きで
それを本当に手に入れたくて
それは夢中になれるもので
それに賭けれる気持ちがあって
それと添い遂げる覚悟もある
ってのが詰まったまるで少年の心を持つ
そして才能を持つ本気のカッコいい
大人達(PUPEEとKREVAだけじゃなく勿論Nottzも)が作った名曲でした