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映画【ウォールフラワー】宿題じゃない感想文
2012年公開、小説原作のアメリカ映画。
偏見に満ちた、パンクで平等な思春期。
監督は先日鑑賞した【ディア・エヴァン・ハンセン】のスティーヴン・チョボスキー。
主人公・チャーリーへの扱いは、いじめというより初めから“そういうもの”と定められているようだった。スクールカーストの優等生は見下し、嘲笑う。とても嫌な気分になった。自身の価値を勘違いする輩はフィクションはもちろん、アメリカにも日本にもいる。しかしこの映画では、劣等生の価値観こそ間違いなのだと突きつける。
生い立ち、外見、趣向など、育ってきた環境や遺伝子により導かれて生きてきたはずだ。産まれた瞬間から差が開いていたのか?仕方ないとうなだれる前に鏡を見るんだ。色付きのレンズを外して。
きみは素晴らしい。
しかし大半はそれに気づけずきみを傷つける。
きみもその一人だ。
性的な描写、精神疾患、麻薬と、
正しさを謳うには過激なシーンも多くあるが、教養にまみれたブラックジョークを織り交ぜながら教えてくれる。
どれだけ偏見に満ちていようと、パンクに生きれば思春期は平等に訪れる。
この映画は自分の価値に気づくための、認めるための勇気をくれる作品だ。
画像引用元 https://eiga.com/movie/77670/