特発性過眠症について
本日は曇りで、雨の降る所も多いようですが、
なんだか急に暖かくなりました。
昨日は、小田原城に桜を見に行ってきました。
おでん祭りや骨董市なんかもやっており、
予想通り人が多かったですね。
桜は、ほぼ満開できれいでした。
近くの、
報徳二宮神社にも行ってきました。
二宮金次郎といえば、
薪を背負って本を読んでいるイメージしかなかったのですが、
幼少期から、かなりの苦労人だったようです。
その経験を生かして、
経営コンサルタントみたいな仕事で出世されたみたいですね。
今回は、
特発性過眠症です。
過去記事「ナルコレプシーについて」と、
若干被りますが、
ナルコレプシーと同様に、
原発性過眠症に分類される病気です。
MayoClinic
Idiopathic hypersomnia.
たくさん寝ても、
日中眠くなって、
会議中とかに寝落ちしてしまいます(怒られます)。
運転中だと危険です。
他の過眠症もあります。(ICSD-3-TRによると、)
原発性過眠症
①特発性過眠症(長時間睡眠を伴うものと伴わないもの)
②カタプレキシーを伴わないナルコレプシー2型(NT2)
③カタプレキシーを伴うナルコレプシー1型(NT1)
④クライン-レビン症候群
続発性過眠症
①頭部外傷、パーキンソン病などの神経変性疾患、筋強直性ジストロフィーなどの神経筋疾患などの医学的疾患に伴う過眠症
②薬や物質に関連した過眠症
③睡眠不足症候群(毎晩の睡眠時間が定期的に十分でないことによる眠気)
④うつ病や季節性感情障害などの精神疾患に伴う過眠症
診断としては、
PSGやMSLTが必要で、
MSLTでは5回の昼寝を行い、
①8分以内に眠ること。
②眠ってから15分以内にREM睡眠に移行するのが1回以下。
が目安となります。
モディオダールが一般的に処方されると思いますが、
若干薬価が高め(約400円/錠)です。
処方するには登録医、登録薬局である必要があります(リタリンも)。
クラリスロマイシン(抗生物質)についてはちょっとよくわかりません。
Medications for daytime sleepiness in individuals with idiopathic hypersomnia.
Cochrane Database of Systematic Reviews.25 May 2021.
によると、クラリスロマイシンはIHには有効ではなかったようですが・・・。
Xyrem,Xywavは日本では認可されていません。
アルコールは残念ながらダメなようです。