体験記事「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2024〜」
今年も日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2024〜に参加してきました。
(画像は大阪市市民活動総合ポータルサイトより)
ライトハウス展とは?
ライトハウス展は西日本最大級の視覚障がい者用具・機器の展示会です。個人的に長年参加させていただいています。
昨年度に続き、会場は天満橋のOMMビル2階展示場でした。今回は例年より遅い12月開催でした。
今回は、初出展7社を含め43社・団体が出展。さらに視覚支援学校のあん摩・マッサージ体験コーナーも設営されていました。
日本ライトハウスのホームページからライトハウス展のPDF版ガイドブックがダウンロードできます。
(画像は日本ライトハウスより)
1日目は以前に書籍を紹介した、万博さんのマジックショーも開催されていました。平日で参加できず残念です。。。
諸事情により子連れで参戦
今年は妻の仕事の関係で子ども3人を連れての参加になりました。例年のようにじっくりブースを見学はできなかったのですが…誰の影響か点字や手話に興味のある小学校2年の長女にとってはいろいろと気になる発見があったようです。
日本ライトハウス ワークセンターさんさんさんでは、置いてあった亜鉛板からどうやって点字印刷するのかをパパが解説したり。
京都ライトハウス情報制作センターさんのスワロフスキー?みたいなので触れる点字がデザインされている服をおずおずと触ったり。
(画像は京都ライトハウスより)
安久工機さんのみつろうを使った小型触図筆ペン「ラピコ」でふつーにお絵描きを楽しんだり。
(画像は記者撮影より)
(画像は安久工機より)
欧文印刷さんの触れる文字(ひらがな)に年長の息子が何度も感触を確かめるようになぞったり。
点字付きカレンダーをもらったり。
(画像は記者撮影より)
高知システム開発さんでキーボードで入力した文字や漢字変換をパソコンが読み上げるのを体験したり。
(画像は神奈川県総合リハビリテーションセンターより)
手のひらを上にさんの触る模型に触れたり。
(画像は記者撮影より)
重さの感覚で遊ぶボードゲーム「グラマ」にチャレンジして岡山産の点字ブロッククッキーをゲットしたり。
(画像は記者撮影より)
日本テレソフトさんの点字プリンターの速さに圧倒されたり。
東海光学さんの遮光レンズを試着したり。
(画像はメガネのアイ&アイより)
ドッグ繊維/マキカンパニーさんの前後裏表のない服を見て、「これやったらママに叱られへんなぁー」と話したり。
(画像はPR TIMESより)
ソニーさんのテレビの喋る番組表を聞いて驚いたり。
日本ライトハウス盲導犬訓練所さんでは、「お仕事中は声かけたり触ったりしたらあかんねんよ。ここだけよ」と言いながら盲導犬に触らせてもらったり。
(画像はREADY FORより)
PLAYWORKSさんでは、ロービジョン体験キットを試着させてもらったり。
(画像はPR TIMESより)
白杖用ステッカーをきっちり3人分いただいたり。
(画像は記者撮影より)
日本ライトハウス情報文化センターさんでは、オセロを触り白と黒のコマの触覚の違いを体感したり。
(画像はゆうゆうゆうより)
パパも知らなかったお香のカードゲーム「くんくんくん」の匂いを体験したり。
最後にマッサージコーナーで知り合いに挨拶したり。
とまぁ、それはそれはライトハウス 展を満喫させていただきました。僕1人だけだと「知ってるから」と飛ばしていたかもしれないブースもゆっくり見れたし、子どもたちも知らない世界を体験できて楽しんでいたので、「コレはコレでアリ」だったのかもしれませんね。
前から思っていたのですが、小型触図ペンラピコやレーズライター、立体コピー、模型みたいな触れる工夫はうちの娘がハマったみたいに、いろんなところに繋がる可能性がありますよね。
まぁゆっくり見たかったブースはカタログを貰うだけでほぼ見れなかったんですけど…。
じっくり見れなかったけど新しい発見
Essence researchさんの低光刺激ディスプレイは、眩しさや疲れの原因であるバックライトの光をつかわず紙と同じように優しい反射の光で表示するものです。なので、光の向きによっては影ができますし、角度によってディスプレイの明るさが変わります。
(画像は記者撮影より)
弱視だけでなく、視覚過敏の方にも有効かなぁ。
コネクトドットさんの「ものタグアプリ」で神経衰弱ゲーム盤やものタグカルタみたいなゲームができるのも発見でした。まぁ現地でゆっくりは確認できず、流し見しただけで後でサイトを覗いたのですが…。
インテックさんは、「歩行支援アプリ対応スマートフォンポーチ」なるものを新発売されていました。歩行支援アプリたくさん出ていますが、手に持ちながらだと白杖操作に支障が出ますもんね。バッテリーなどで充電できるようになっているそうです。
システムギアビジョンさんの「エンジェルデスクトップリーダー」は最近増えている撮影した文字を読み上げてくれる機器です。ボタン一つで簡単に操作でき、指差しした箇所の文字を読み上げる機能もあるそうです。
(画像はシステムギアビジョンより)
錦城護謨さんは、簡易に設置できる「ココテープ」を展示されていました。ネットで見ていましたが、実物は初めてでした。
(画像はココテープより)
日本ライトハウス情報文化センターさんで販売されていたお香のカードゲーム「くんくんくん」も初めて見た商品です。早速以前の記事に追記しました。
(画像は松栄堂ウェブショップより)
まとめ
という訳で、日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2024〜の体験記事でした。
サイトワールドなどもそうですが、このようなイベントが当たり前のように開催できるようになったのは嬉しいことですよね。広瀬浩二郎さんの『それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける!』ではありませんが、やはり実物を手に取って体験するのに勝るものはありませんから。
初めて一人ではなく、子連れでの参戦でしたが、いつもと違った目線で楽しむことができました。来年はどうなるのでしょうか?
勝手に会場の様子を紹介していますが、気になっていた方や参加できなかった方などのお役に立てれば嬉しいです。
最後に出展された企業や団体の一覧を掲載しておきます。視覚障がい関係の用具や販売しているところについては別の記事でも紹介しています。
出展企業・団体一覧
1.日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター
2.就労継続支援B型作業所 日本ライトハウスワークセンター さんさん
3.社会福祉法人 京都ライトハウス情報製作センター
4.ウォーキング専門店 異邦人
5.有限会社 安久工機
6.Essence research株式会社
7.株式会社NTTドコモ
8.株式会社コネクトドット
9.NPOメディア・アクセス・サポートセンター(MASC)
アプリ「HELLO! MOVIE」についてはこちらの記事でも紹介しています。
10.株式会社高知システム開発
11.欧文印刷株式会社
12.大阪府立南視覚支援学校 専修部
13.国立大学法人筑波技術大学
14.手のひらを上に
15.シナノケンシ株式会社
16.株式会社インテック
17.株式会社大阪広業社(ケージーエス株式会社代理店)
18.有限会社エクストラ
19.株式会社エッシェンバッハ光学ジャパン
20.株式会社日本テレソフト
21.株式会社システムギアビジョン
22.株式会社トラストメディカル
23.株式会社アイフレンズ
24.株式会社ジェイ・ティー・アール
25.株式会社アメディア
26.東海光学株式会社
27.特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会(サピエ事務局)
28.株式会社LGCS
29.ドッグ繊維株式会社/マキカンパニーDIV.
30.ダイハツ株式会社
31.PLAYWORKS株式会社
32.株式会社キザキ
33.株式会社KOSUGE
34.リンクス株式会社
35.有限会社テイクス
36.ソニー株式会社
37.ソニー株式会社/株式会社QDレーザー
38.株式会社プライムアシスタント
39.株式会社Ashirase
40.株式会社リモートアシスト
41.錦城護謨株式会社
42.日本ライトハウス情報文化センター盲導犬訓練所
43.日本ライトハウス情報文化センター「エンジョイ!グッズサロン」
表紙の画像は大阪市市民活動総合ポータルサイトより引用したライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2024〜のパンフレットです。