今、しんどいつらい人へ。

　よく「自分よりしんどいつらい思いをしている人は他にいるから」とかそういセリフを聞いたりします。
おそらく、一般的な大半の人間がそういう思想・考え方に陥りがちだと思います。
でもね、そういうしんどさつらさっていうのも自分と他人を比較するものではないとも思うんです。
置かれている環境や人間関係等で発生する苦痛は人それぞれだし、たとえ他の人のほうが重く苦しい内容だったとしてもあなたが今受けている状況や仕打ちとかは十分大変なものなんだよって。
それに、真っ只中にいるときって他の人の心配をしたり他の人に手を差し伸べたりする余裕もなくなるでしょう？そういうときは自分の身を守ることや逃げ場を確保することに専念集中したらよいのです。
だから、気負わないでほしいと。そう思うわけなのです。

　親等親族から虐待を受けただの殺されかけただの、いじめっこにいじめられただのして、思想・考え方が歪み偏った人とかも結構見ます。
それで、過度にマイナス発言をしたり、周囲を信用信頼できなくて突っぱねて傷つけてしまったり、とにかく否定的だったり、いろいろな人がいるのですが。
その人たちがなぜそのように育ちそのような振る舞いをするようになってしまったのかと言えば、その人たちを取り巻いていた環境や人間たちのせいであろうなと私は考え、受け捉えるのです。
彼ら彼女らはとても大変だったのです、生きていく価値や意味を見いだせず死にたいと感じ自殺を考えたこともあったでしょう。
ひとまず私はそんな人たちに、今まで生きてきてくれてありがとう、そして今まで生きてきて偉いね頑張ったねという言葉を贈りたいです。
その上で、だからと言って周りに迷惑かけていいわけじゃないし人を傷つけるような真似をしていいわけではないとも言いたいのです。
過去の人間たちによって濃く植え付けられてしまった「呪い」の類はそうそう簡単に解消できるものではないです。
精神科や心療内科に通ったり、友人などの周囲に助けてもらったりしても数か月から数年はかかるものだと思います。
私も協力できることは協力したいけど所詮素人ですので、最終的には病院行ってねと然るべき機関に赴くことを勧めるのですが。

　一応占い師の端くれではあるのですが、こういうので占いに頼るのはよくないものなのです。
藁にも縋る思いで……と言う人も中にはいるかもしれません。ですがそれは悪い宗教や怪しいセミナー、詐欺にハマるのと同じようなものです。
占いはちょっとしたヒントや気づきを与えるだけのものであって、クライアント（相談者）さんの人生を預かったりするものではないです。
場合によっては周囲の人脈だけでは解決できないこともあるので、役所や警察、裁判などを駆使することも覚えておいた方がいいかもしれませんね。

　弱音を吐くのはいけないことだ、ということを言う人もいます。
弱音は吐いてよいのだし、そうしないと溜め込んで爆発して壊れてしまうし、何より感情を封じ込めたり殺したりするというのは健全ではありません。
しんどかったらしんどいと、つらかったらつらいと叫んでよいのです。
たまにそこら辺の感覚が麻痺している人もいたりしますね、そういう人はつらいしんどいのだということを自覚して受容するトレーニングから始めましょう。
なにも「自分はかわいそうな人間なのだ」と言えと思えと言うのではありません。自分を労わってあげてということです。
自分を労わるって何？どういうこと？それは、ありのままの自分を認め、責めないことです。

　自分が歩んできた過去と、他人は変えることができません。でも、自分自身をこれから変えていくことはできます。
うつ病だったり、ひどい無気力だったりする人はきっと食事を摂ることやお風呂に入るのも一苦労するでしょう。ご飯を用意して食べることができた、お風呂に入れた、それだけでも偉い！のです。
肯定的に行きましょう。
この手のお話をすると止まらなくなるのですが、今回はこの辺で……。