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出版戦略!の話

本を出版して「売れる」には、時流に乗るタイミングが大事かもしれないですね、という話です。


noteをやっていて思うのは、みなさん面白いテーマや才能あふれる文章で、さまざまな作品をアップしていらっしゃいます。
しかし書籍化やマネタイズ(収益化)を計る場合は、10万人いるユーザー全てがライバルとなります。
その中で他者よりも目立ち、より多くの人の目に触れるようにならねば、10万の作品の中に埋もれてしまうのみとなってしまう……などとは、なるべくなら考えたくないものですね(゜∀゜)


私の研究テーマは「フス戦争」。
日本人の99.9%の人が知らないものだと思いますし、知ったところで興味を持ってもらえるものでもないと思います。

が、私はそれを書籍化しようとしています。
しかし今のままでは、10万の中に埋もれるどころか、100のイイねすらつかないのは目に見えております。

唯一の利点は、ニッチ過ぎて競合相手が居ないことです(笑)

ですので、このテーマで本を出すには、それなりの戦略が必要となります。


正直言って、ほとんど勝てる見込みのない戦をするような感じだったのですが、実はちょこっとだけ勝機が見えたので、今回はそれを記事にしておこうと思ったのでした。


まずはフス戦争についての簡単な説明と、そのテーマを取り扱う現状について述べるところから。

フス戦争とは15世紀のチェコで起きた戦争のことを指します。フス戦争当時のチェコは「ボヘミア王国」と呼ばれておりました。

昭和の歌謡曲で葛城ユキさんの歌う「ボヘミアン」、あるいはイギリスのロックバンドQueenの「ボヘミアン・ラプソディ」などにより、「ボヘミア」という単語自体ならば聞き及んでいるという方は多いと思います。
が、それが国の名だという事はあまり知られておらず、ましてやそこで起きた戦争の話を知る日本人は、少ないと思います。それこそ大学の歴史学者さんですとか、あるいは漫画家の大西巷一先生の「乙女戦争」を読んだことのある方ぐらいのものではないでしょうか。


ではボヘミア王国は知らなくても、「プラハ」という地名なら知っているという方は多いはず。ボヘミア王国の首都であり、現在もチェコ共和国の首都であります。

それでも、プラハ以外の地名の知名度が致命的に低いというのが現状で、私が「東ボヘミア地方のフラデツ・クラーロヴェー」だなんて言っても、それが地名なのか人名なのかさえ分かってもらえない、そんな状態でございます。

そんなニッチでマニアックな「フス戦争」というテーマでありますが、なんと2025年の2月に、強力な追い風が吹くかもしれません。

フス戦争の本拠地となるチェコのゲーム制作会社から、「キングダムカム・デリバランス2」というゲームが発売となるのです。

これは2018年に発売された同タイトルの続編となるもので、なんと!ゲームの舞台がボヘミア王国そのものなんです。
時代はフス戦争が勃発するちょいと手前の頃で、のちにフス戦争で活躍する武将や貴族も、ゲーム内のキャラクターとして何人か登場しております。

前作の売り上げ総数800万本!

続編となる「2」のデモプレイ動画は140万再生!という、非常に人気と注目度の高い作品となっています!


これはすごいことです!

私が長年研究してきたフス戦争と絶妙に被らない時代背景で、むしろゲームの後日談としてフス戦争に繋がっていくという流れになるでしょうから、私の作品への最高のプレリュードになってくれる可能性があるんですよ(゜∀゜)!わっはっは


というわけで、時間がないぞ。

ゲームの発売に合わせて、こちらも前哨戦を仕掛けなくてはなりません!


とは言っても実はこのゲーム、日本での話題性はさほどないのです。理由は前述の通りです。
ならばいっそ海外の方に向けた販促をしよう!というのが私の前哨戦の目的となります。

具体的には、「チェコ語字幕を入れたYouTube動画を作成し、フス戦争の英雄について解説する」という作戦です。

日本人には見られずとも、チェコの人たちなら見てくれる!
そして再生数が伸びれば、いずれ日本人も注目するでしょう!という目論見です(゜∀゜)
うまくいくと良いなぁ


ではここでフス戦争にまつわる小噺をひとつ。

フス派と呼ばれる人々がいて、既存の権力を打倒するためにプラハを占領する計画を立てていました。

それは「巡礼」を装って4000名のフス派信徒をプラハになだれこませ、市内で暴動を起こすという作戦でした。
作戦が実行されると、プラハ周辺の村などから続々と信徒が集まって4000名の集団が形成され、一路プラハをめざしました。
しかしなんと作戦は敵軍に漏れており、巡礼団は途中で敵軍の待ち伏せに遭います。そのため4000名のフス派信徒はプラハに入る前に解散となってしまい、作戦は失敗に終わりました。

ところが、プラハの南側にそびえる「ヴィシェフラッド」という城が、いつの間にかフス派に占領されていたのです。
占領したのはフス派の知将「ヤン・ジシュカ」。

彼はなんと、4000名の信徒団を囮とし、別ルートでプラハ南へと進軍していたのです。
そして防御が手薄になっていたヴィシェフラッドをほぼ無血で占領してしまうという、見事な作戦でした。


小説「銀河英雄伝説」では、主人公ヤン・ウェンリーが逆のことをしています。
敵軍に包囲された都市エル・ファシルから、一部の軍人や政治家が逃げ出そうとしました。
都市には何万人もの民間人がいたので、彼らはそれを見捨てたことになります。
民衆の避難誘導係だったヤン・ウェンリーはその状況を利用し、むしろ逃げ出した軍人らを囮に使い、敵軍がそちらを追撃している隙をついて、別ルートから民間人の全員を脱出させることに成功したのでした。



私も、このヴィシェフラッド作戦およびエル・ファシル脱出作戦にあやかり、「キングダムカム・デリバランス2にぶら下がり作戦」という壮大な仕掛けをやってみよう!と、つい先ほど思いついた次第であります。

(゜∀゜)

ゲーム発売まであと一カ月です。

どこまでできるかなー。

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