最後まで食べちゃったことは言わない
いやー、先日手に入れた『おいしいぼうし』早速読んでみたのだけど、名作すぎて戸惑った。
「家の前の木に引っかかってる巨大な何か」は、なんだかいい匂いがして、思わずペロリと舐めてみると美味しい!昼も夜も食べて、ほとんど食べてしまったところに、持ち主が現れて……
食べたことを誤魔化しながらも助けてあげようとする老夫婦。
味なんかどうでもいいんじゃ、とか時折出てくる爺さんの本音とか、部屋の奥で泣いてる持ち主とか、ディテールの描写がたまらん。
老夫婦がいっそ持ち主も食べてしまうホラー展開もありか、とか妄想も膨らむ。
それにしてもめっちゃシュールでおもろい。
これまでの作品が何かしら食べ物に絡んだ題材で一貫していたり、全員白目の一見してそれとわかる個性的な作風など作家性ありまくり。
ちくわのわーさん以来の衝撃だな。
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