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アニメ業界はなぜ紙なのか?

西位さんの意見、ほんとその通りですよね。アニメ業界って、もう50年も同じやり方で制作してるから、そりゃデジタル化が難しいわけです。昔から続くアナログなワークフローが、しっかり根付いちゃってるんですよね。動画とか仕上げ、撮影の部分はほとんどデジタル化されてるけど、肝心の原画や作画監督の部分、つまり設計図に当たるところが、まだアナログなんです。

日本のアニメ業界だと、動画や仕上げはほぼ海外に外注してるんですよ。国内でやってるのは10%くらいで、教育目的って感じですね。で、海外、特に中国や韓国ではほぼデジタルで作業してるんですけど、設計図の部分はまだタイムシートやレイアウトを使って、第二原画という清書に、作画監督が修正指示の紙を何枚も重ねてやってるんです。これがいわゆるアナログ工程で、デジタル化には向いてないんですよね。

設計図の部分をデジタル化するには、あと10年くらいはかかるんじゃないかなって思います。それに、AIアニメに関しても、このアナログな設計図工程を超えるのはなかなか難しいんじゃないかな。既に、その壁にぶつかって夢破れたベンチャー企業も多いんじゃないかと思います。アニメ制作のやり方をゼロから見直して、10年くらいかけて技術を磨けばデジタル化もAI化も可能かもしれないけど、技術だけじゃなくて人材の教育にも時間がかかるんですよね。

だから、僕の提案はまず3DアニメにAIを導入することです。3Dアニメはもともとデジタルで作られてるから、AIとの相性がすごくいいんですよ。この10年くらい、3Dアニメは手描きアニメに追いつくために頑張ってきたけど、どうしても3D特有の違和感が残ってて、手描きっぽくしようとするほどコストがかさんでしまう状況です。そこでAIを使ってセルルック3Dの違和感を解消するっていうのは、現実的で今すぐにでも実現可能な解決策だと思います。

なので、手描きアニメを無理にデジタル化しようとするよりも、まずは3DアニメにAIを導入すべきだと考えます!

AIの世界で例えると、作画監督ってControlNetを使って手描きで修正指示を出すような感じなんです。狙った修正はやっぱり手描きしないとダメですよね。それを紙で何層にも重ねてやってるのが、アニメの作画監督なんです。

プログラムや3D、AIの世界だと、細かい調整はパラメーターで行いますけど、アニメの設計図はタイムシートっていう紙に書き込んで進めます。実際、「東映デジタルタイムシート」ってものもありますが、名前はデジタルでも結局は手描きの指示を画像として取り込むようなものなんですよ。

アニメの指示って、なんというか、曖昧な部分が多いんです(笑)。

でも、プログラマーの皆さんも、アルゴリズムを考えるときに文字じゃなくて図を描いたり、紙にメモしたりすることってありませんか?やっぱり、アイデア出しの段階では、紙でもデジタルでもフリーハンドで描いた曖昧な設計図が優れていることってありますよね。

だからこそ、無理にアニメ業界にデジタル化を押しつけるよりも、まずは3Dアニメ制作会社にAIの営業をかけるのがいいと思うんです。ITの話も通じる相手ですしね!

そして、ゼロから出資を受けてAIアニメ会社を立ち上げるのが一番現実的じゃないかと。5年以内には、AIを使わないアニメを抜き去るような結果が出せると思います。ちなみに、キャラクターデザインや作画監督もデジタル技術を覚えれば、この流れに乗っていけるはずです。

今が、アニメ業界に残るか、それともAIアニメ会社に参加するか、決めるタイミングだと思いますよ!

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