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Appleの「Vision Pro」を巡る状況

こんにちは、榊正宗です。

Appleの「Vision Pro」を巡る状況について、少し掘り下げて話してみたいと思います。このデバイス、確かに技術的には素晴らしいんですが、それと同時に多くの課題が指摘されています。特に価格、用途、装着感、ソフトウェア、そしてバッテリーの問題がよく話題に上がっていますね。

まず価格の話をしましょうか。この「Vision Pro」、日本での価格はなんと約60万円なんです。いや、高いどころじゃないですよね。これって普通のAR/VRデバイスと比べても圧倒的に高額で、どうしても買える人が限られてしまう。Appleとしては「コンピュータの未来だ!」と胸を張っているけれど、この価格帯ではなかなか普及しないのは目に見えています。高級車並みに「特別な人だけが持つもの」になっちゃうと、未来どころか「一部の人の贅沢品」というイメージがついちゃうかもしれません。

次に用途の限定性。公式にはエンタメとか作業補助が主な使い道だと言われていますけど、それって別に「他のデバイスじゃできない」ことではないんですよね。「空間コンピュータ」という響きは確かにワクワクしますけど、今のところ「これがないと困る!」というニーズはまだ薄い気がします。それに、開発者向けのアプリがどれだけ増えるかも未知数で、もしエコシステムが広がらなかったら失速する可能性もあるわけです。

装着感とデザインについても触れないわけにはいきませんね。確かに「未来的なデザイン」と評価されることもあります。でもその未来、ちょっと重いんです。高解像度ディスプレイやセンサーがたくさん入ってるせいか、長時間使うと疲れちゃうっていうレビューも多い。日常的に使うことを考えると、このあたりは改良してほしいなと思います。実際、これだけ大きなヘッドセットを常用するのは、なかなか難しいですよね。

それからソフトウェアの成熟度の問題。どれだけハードウェアが優れていても、それを活かすソフトがなきゃ意味がないんです。「Vision Pro」の場合、今のところ「これだ!」というアプリがまだ少ないように感じます。特にエンタープライズ向けの利用や、一般消費者が夢中になるような「キラーアプリ」が欠けているのが気になりますね。それに、Apple独自のエコシステムに依存している部分が大きいので、サードパーティが参入しにくいというのも課題だと思います。

最後にバッテリー問題。現行モデルだと外部バッテリーを使っても駆動時間が約2時間っていう話なんですが、2時間って結構短いですよね。映画一本見るくらいで終わっちゃう。長時間の使用を考えると、外付けのバッテリーを何個も持ち歩かなきゃいけなくて、それがまた不便なんです。

こうした批判を総合してみると、「Vision Pro」って確かにすごい技術の塊ではあるんですけど、現時点ではまだ「夢の未来」を現実にするにはハードルが多いように思います。価格を抑えたり、もっと幅広いユーザー層にアプローチするようなモデルを出したりしないと、なかなか普及は難しいかもしれません。企業や教育機関向けにサブスクリプションモデルを提供するとか、廉価版を出すとか、そういう方向も検討してほしいですね。

結局のところ、このデバイスの未来は、消費者が本当に「必要だ!」と思えるかどうかにかかっているんだと思います。Appleの「Vision Pro」が、ただのラグジュアリーアイテムで終わらないことを願っています。皆さんはどう思いますか?

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