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ついにBlender3.0が出ましたね!

こんにちは。最近仕事が忙してくて、ネットサーフィンすらほとんど、してない状況の小説家で映像作家の榊正宗です。

今期は、無職転生(20話)と、テスラノートという作品をお手伝いしています。(※テスラノートは現場に後からジョインしたヘルプ要員です)その他、2~3社にBlender指導にはいっておりまして、てんやわんやです。

さて、今回は、短い記事にはなりますが、Blender3.0が出ましたので、注意事項をメモしておきたいと思います。

Blenderは現在2.83LTS、2.93LTS、3.0という3つのバージョンが平行して進んでいる状態になっています。

まだまだ、2.83LTSも現役です。
2020年6月に最初にリリースされたBlender2.83 LTSは、2022年6月まで継続的なサポートと修正を受けるそうです。

とはいえ、
実稼働環境ですでにBlender2.83 LTSを使用している場合を除き、2023年までの拡張サポートと修正を取得するには、Blender 2.93LTSにアップグレードすることをお勧めします。とのことです。

2021年6月に最初にリリースされたBlender2.93 LTSは、2023年6月まで継続的なサポートと修正を受けるとなっています。

まあ、簡単にいうと、いまなら2.93LTSを使いましょうねということです。

では、3.0はどういう位置づけかといいますと進化の過程バージョンと言った感じです。

こんな感じで3.0 3.1 3.2 は短期間でバージョンアップしていきます。
Blender3.3LTSになってはじめて安定版になる感じです。

なので、GeometryNodeや、CyclesXをいち早く触ってみたい人以外は、Blender2.93LTSがオススメです。

とういうのも、3.0自体はものすごく短命のバージョンであり、2.90のときもそうでしたが、微妙に不安定になってます。β版ほど不安定ではありませんが、バグがあっても修正されずに、次にバージョンアップしていろいろと変わってしまいます。

21年くらい続いたというBlender2.X時代が終焉し、ついに3.X時代になったというのは、歴史的にはめでたいのですが、仕事で使う人はBlender2.93LTSを使いましょうね!

さて、ここで、Blenderの運用のコツをひとつ。

↑こちらのクイズの答えになります。

Blenderは、インストールすると他のバージョンから設定を引き継ぎます。

かってに引き継がれたくない場合は、ダウンロード時にPortableを選んで下さい。こちらは、インストーラーがついてませんが、解凍してblender.exeを起動すればそのまま使えます。(今回はWindowsメインでお話します)

そして、まずは、こちら。

こちらのフォルダの中に

Configというフォルダを作ってみて下さい。

これによって、バージョンが引き継がれない、そのフォルダ内部だけのBlenderが構築可能になります。

会社内などで、検証済みのBlender環境を社員と共有したい場合も、この方法でつくった「3.0」などのバージョン名フォルダを共有して、各スタッフに上書きして使ってもらうのが良いでしょう。

逆にスタッフの皆さんは、会社オススメや、案件指定のバージョンと同じバージョンでも、このフォルダを作ったバージョンフォルダがあれば、別のBlender環境を手軽に利用出来ます。

Blender本体はあくまでベースでしかありません。Blenderは、アドオンこそが本体というくらい、アドオンがないと作業が出来ないソフトです。しかし、調子にのっていろんなアドオンを詰め込みすぎると何が何やらわからなくなります。

オススメなのは、同じバージョンでも、複数のフォルダに分けて、上記のConfigフォルダを作って、仕事内容や実験環境でアドオンを使い分けることです。こういった、手軽な運用はライセンス管理の厳しいAutodesk製品には出来ませんし、もしサポートが切れても、Blenderなら強制バージョンアップなどはありませんから、何年でもその環境で作業が可能です。

アニメ業界では、3年以上続くプロジェクトはザラにありますから、無用のトラブルを避けるためにもこのTIPSは重要かと思います。

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