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著作権法30条の4を分かりやすく解説
生成AIユーザーに著作権法30条の4を持ち出されたらこれを教えてあげてください
— 茶葉 (@to35835) November 3, 2024
「知的、精神的欲求を満たすための利用は享受利用です。」
弁護士さんのお墨付き。https://t.co/sJ4LiZVBKV pic.twitter.com/5B5BkDVlkY
生成AIユーザーに著作権法30条の4を持ち出されたらこれを教えてあげてください
「知的、精神的欲求を満たすための利用は享受利用です。」
弁護士さんのお墨付き。
こんにちは、榊正宗です。著作権法30条の4について分かりやすく解説しておきますね。
「享受目的」というのは、簡単に言うと、作品を楽しむためにデータを使うことを指すんです。たとえば、映画を見て感動したり、音楽を聴いてリラックスしたりするのがその一例ですね。つまり、知的な満足や精神的なリフレッシュを目的にする行為のことを「享受目的」と呼ぶんです。
次に「著作権法30条の4」についてですが、これは少し別の話になります。技術開発やデータ解析など、何かを作ったり分析したりするためにデータを使う場合に適用される法律です。たとえば、AIが大量のデータを学習して、それを元に技術を改善したり解析したりする場合、この条文が関係してきます。ただし、作品を楽しむためにデータを使う、つまり「享受目的」で使用する場合には、著作権者の許可が必要になることが多いんです。
それから、「依拠性」についてですが、これはAIが作ったものが他の作品にどれだけ依存しているかを指します。たとえば、AIが既存のキャラクターや小説を基に新しい作品を作ったとしたら、それは「依拠している」ということになります。一方で、AIが全く新しいものをゼロから作り出した場合は、「依拠性がない」ということになるんです。
この依拠性が関わってくると、著作権の問題が発生することがあります。文化庁の見解では、AIがデータを学習する行為自体は合法とされています。これは、人間が何かを学ぶのと同じようにAIも学習できるということです。しかし、もしAIが学習したデータを基に作品を生成し、その作品が他の作品に依拠している場合は、著作権侵害になる可能性があるんです。つまり、依拠性がある生成物に関しては、著作権者の許可が必要になるケースがあるということですね。
具体的な例を挙げると、AIが有名な小説を学習することは合法ですが、その小説を元にしてAIが生成したものを「楽しむ目的」で使用する場合には、著作権者の許可が必要になることがあります。また、AIが既存のキャラクターを基にして新しいイラストを作成した場合も、そのキャラクターに依拠しているので、許可が必要です。しかし、AIが全く新しいキャラクターやストーリーをゼロから作り出した場合は依拠性がないため、その作品を楽しむために自由に使っても問題ありません。
まとめると、AIが既存の作品に依拠して何かを作った場合には、著作権者の許可が必要ですが、依拠性がない場合には、AIが生成した作品を自由に楽しむことができるということです。AI技術が発展する中で、こうしたルールをしっかり理解しておくことが大切ですね。