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AIのランダム性について(榊正宗)

こんにちは、榊正宗です。今日は「AIのランダム性について」私なりの考えを述べさせていただきます。

AIやChatGPTの「ランダム性」についてですが、これはある種の誤解があるように思います。AIは、学習データに基づいて確率で回答を生成します。これは確率論に基づいたものであり、厳密な意味での乱数ではありません。人間から見るとランダムに見えることがあるのは、その確率的な性質によるものです。

ChatGPTは追加学習ができないとされていますが、実は特定の文体や内容を読ませることで、その文体を模倣することは可能です。これは、私が自分のnoteをChatGPTに読ませて過去の文体に似た文章を生成させる方法に似ています。これは、ある意味で追加学習とも言えるでしょう。

画像生成AIの分野では、Stable Diffusionがあります。これもまた、Seed値を固定しても、条件が変わると異なる画像を生成します。LoRAなどで追加学習を行えば、ある程度ランダム性を抑えることが可能です。しかし、Stable DiffusionのSeed固定と人間が思うランダム性の無さには違いがあります。

人間から見ると、毎回答えが同じAI(個性)とは思えない不満があります。将来のLLM(Large Language Model)は、ローカルまたはクラウドに、使用者の追加学習を蓄積し、より個人的な作品を作りやすくなる可能性があるでしょう。

私たちがAIと関わる上で大切なのは、その「ツール」としての性質を理解し、クリエイティブな活動に活かすことです。AIは単なる道具であり、最終的には人間の手によって形作られるものです。それを忘れずに、新しい技術を取り入れていくことが重要だと私は考えています。


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