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AIより高性能なはずの人間が計算で電卓にすら負ける理由

おはようございます、榊正宗です。AIはどんどん進化してますが、人間を超えると言われるAGI(汎用人工知能)はまだ実現していません。そう考えると、今のところ人間の方が高性能と言えるんですよね。でも不思議なのは、そんな人間が電卓ひとつにも計算能力で負けてしまうってことです。これ、一体どうしてなんでしょうか?

ニューロンとAIの違いを、自動車と人間の関係に例えるって、かなりイメージしやすいですよね。たとえば、自動車って速さでは人間を圧倒するけど、それが「優れている」とは言い切れない。同じように、AIが計算やデータ処理で人間より速くても、それだけで「人間が劣っている」なんて思う必要はないんです。

ここで、自動車と人間の役割の違いについて考えてみましょう。

自動車は、速くて遠くまで行けるっていうのが最大の強み。だけど、険しい山道とか狭い道では力を発揮できないし、燃料が切れたらただの動かない機械ですよね。一方で、人間はどうでしょう?たとえ速さでは自動車に敵わなくても、状況に応じて柔軟にルートを選び、判断を下しながら進めるんです。そういう意味では、人間の方が適応力に優れているって言えるんじゃないでしょうか。

さて、これをニューロンとAIに置き換えてみると、AIは特定のタスクで自動車のように圧倒的な効率を発揮します。計算やデータ処理のスピードはすごいですよね。でも、AIはその結果の「意味」を自分で考えたり判断したりはできないんです。

逆に、人間の脳はニューロンで動いていて、情報処理の速さではAIに及びません。ニューロンの信号伝達速度なんて秒速1〜100メートル程度で、AIの電気信号の速さとは比べ物になりません。それでも、人間の脳は感情や直感を交えた複雑な判断ができるし、未知の状況にも柔軟に対応できるのが強みなんですよ。さらに、複数のタスクを同時にこなす並列処理も得意で、視覚や聴覚、感情などを一瞬で統合して行動に移せるんです。

一方で、AIは計算やデータ処理を直列処理でガンガンこなしていくので、特定のタスクにおいては人間を完全に凌駕します。でも、曖昧な状況や複雑な問題に対しては、直感的な判断が苦手です。

結局、どっちもお互いに補い合うのが一番いい形なんだと思います。速さや正確さが求められる作業はAIに任せて、人間はその柔軟性や創造力を活かして新しいアイデアを出したり、複雑な問題を解決したりする。そうやって役割を分担することで、より良い未来を作れるんじゃないかなって思います。

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