AIユーザーは、客に対して「この程度の広告で良いやろ」と思ってる。
こんにちは、榊正宗です。
このポスターの背景ですが、もしかするとDALL-E 3かAdobe Fireflyで生成されたものかなと思います。最近のFireflyなら部分的な修正ができるので、エラーっぽい部分はある程度直せるんですけど、ここまでエラーが目立っていると、DALL-E 3の一発出し、いわゆるガチャ的な生成AIの結果じゃないかなと思います。生成AIは言葉で絵を指示する仕組みなので、どうしても細かい位置関係なんかはミスが増えやすいんですよね。特に背景なんかは、狙った通りに描かせるのが本当に難しいんです。
プロの現場では、3DとAIを組み合わせて使うことが一般的です。3Dレイアウトを使ってガイドを作れば、狙ったものを狙ったサイズで狙った位置に配置することができるんですよ。でも、今回の作品を見る限りでは、そういった手法は使われていないように見えます。それに、生成AIは海外の画像を多く学習しているため、日本の和風テイストが極端に苦手なんです。その結果、厳密な歴史の特徴が分からずに、なんだか「偽の戦国時代」みたいな雰囲気になることもあります。そもそも、私がDALL-E 3で生成したこのnote記事のタイトル絵もけっこう酷いですよね!ごめんなさい🤣
もちろん、AIを使うこと自体は全く違法ではありません。ただ、AIの使い方がまだ洗練されていない部分があるのは確かだと思います。AIは進化し続けていますが、使いこなす人間がその能力を発揮させられないと良い結果にはつながらないんですよね。これって、無能な上司が優秀な部下を活かせないのに似た状況だと思います。
それにしても、この件がここまで問題視されるようになった背景には、キャンセルカルチャーの影響も大きいと思います。特定の個人への誹謗中傷や意図的なデマの拡散、企業への営業妨害、複数アカウントを使った世論操作、さらには発言の切り取りによる拡散など、AIへの反対運動に絡む不適切な行動が目立っていますよね。こういった活動は、どんな意図があったとしてもやめるべきだと思います。人を傷つける方法ではなく、建設的な議論や意見交換を大事にしたいものです。