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マルチモーダルAIのために必要なクリップ技術

なんか知らん内にAIで動画生成するサービスが山ほど出てるけど、そもそも論として世の中にAI使って動画を作んなきゃいけない人ってそんなにおる?どういう事業計画になってんだろ。SNSに写真上げるのと同じような勢いでパンピーがAI動画作って上げるだろうと思ってるのだろうか

こんにちは、榊正宗です。うみゆきさんが、いつもの様におかしな事を言ってるので解説しますね。

AIによる動画生成サービスが増え続けています。広告やSNSで目にするその手軽さをアピールしたコピーは、誰もが動画制作を求めているような印象を与えますが、そもそも世の中にそんなに「動画を作る必要がある人」はいるのでしょうか?そして、これらのサービスがパンピーの手軽な投稿文化だけを見込んでいるとしたら、それは短絡的な見方に思えます。

ただし、動画生成AIの未来が一般人向けの一過性のトレンドに終わるわけではありません。これらの技術は、もっと深いレベルで「マルチモーダル認識」の進化と結びついています。例えば、動画クリップを扱う技術は、画像、音声、テキストなどの異なる情報を統合的に解析するマルチモーダルAIの基盤となる重要な要素です。この技術は、単に動画を生成するだけではなく、AIが映像や音声を理解する仕組みそのものに繋がっているのです。

マルチモーダル認識では、時間的な文脈を保持した動画クリップが欠かせません。リアルタイムで映像の動きや背景音、さらにそこに含まれるテキスト情報を同時に処理するには、AIが「時間の流れ」を理解できる仕組みを備える必要があります。クリップ化された動画データは、この時間軸の文脈をAIに教える手段でもあります。これは、動画生成AIが持つ意味をさらに深め、単なる「生成ツール」ではなく、映像を「理解する技術」への進化を支えるものです。

では、クリップ技術が今後どう進化し、マルチモーダルAIを支えるのか。それは、リアルタイム性、効率性、そして多様なモードの同期性をどこまで高められるかにかかっています。カメラから取得された映像データを単なる静止画の連続として扱うのではなく、映像の意味を解釈する基盤として扱う。その進化が、私たちの創作活動やAIとの新しい関係を支えていくのではないでしょうか。

私は生成AIを使い、バイバイニーチェというバンドの「一会」という楽曲のミュージックビデオを制作しました。この過程で感じたのは、AI技術が単なる作業の効率化にとどまらず、新たな表現の可能性を切り開くツールであるということです。マルチモーダルAIが発展する未来には、こうした技術が人々の創作活動を広げ、私たち自身の「見る力」や「感じる力」をさらに拡張する世界が待っているはずです。

👇生成AIによるミュージックビデオについてはこちらをご一読ください。

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