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将棋AIは棋士の成果物を盗んでいない

百万回否定された言説。
将棋AIは棋士の成果物を盗んでいないが、生成AIはクリエイターの成果物たる著作物を盗んで造られている。
将棋AIは公式戦での使用を一切禁止されているが、生成AIは公式戦にあたる創作市場においてその使用の事実を隠すユーザーが多数居るにもかかわらず野放し。
全然違う。


こんにちは、榊正宗です。

将棋AIと生成AI、これってよく混同されるけど、実は全然違うんですよ。それぞれ目的も仕組みも違うけど、学習データを使ってモデルを作るっていう共通点はあるんです。だから、どっちもデータをどう扱うかがすごく大事で、それが合法的であることもちゃんと保証されているんです。ちょっと詳しく話しますね。

まず、将棋AI。これは簡単に言うと、将棋のルールを理解して「どうやったら勝てるか」を計算してくれる仕組みです。例えばモンテカルロ木探索っていう方法を使って、「次の一手」を探すんですよ。一方で、生成AIっていうのは、文章を書いたり絵を描いたり、もっと自由で曖昧なことをするために作られてるんです。トランスフォーマーとか難しい仕組みを使ってますけど、やってることは「次に何が自然かな?」を考えること。ここが面白いんですけど、どっちもたくさんのデータを元にして「こうすれば良さそうだ」って考える力を育ててるんです。将棋AIなら棋譜、生成AIならインターネット上のテキストや画像を使ってます。

でも、「生成AIはデータを盗んでるんじゃないか」なんて言われることもあります。これ、ちょっと誤解が多いんですよ。どのAIも、基本的には合法的に手に入れたデータを使ってます。将棋の棋譜だって、公式戦や記録された試合から集めたものだし、生成AIだって公開されてるデータや使用許諾があるデータを使ってるんです。「盗む」なんて言葉が出てくると、なんだかAIの話が妙に危険なものみたいに聞こえるけど、ちゃんとした手順を踏んでいれば問題ないんですよね。

あと、将棋AIは公式戦では使っちゃダメですよね。それはAIが悪いわけじゃなくて、公平性を守るためのルールなんです。同じように、生成AIにも透明性とか利用のルールが求められてます。これはどちらも「どう使うか」っていう問題であって、技術そのものが悪いとか違法だとか、そういう話ではありません。

それから、技術的な違いにも触れておきますね。将棋AIは、「この限られた条件の中で最善の手はどれか」って計算するのが得意です。だけど生成AIは、「こういう条件なら、どんな返事が自然かな?」って考えるのが得意。だから、目指しているものが全然違うんです。でもね、両方とも「良い結果を出すにはデータが必要」っていう点では同じなんです。

結局何が言いたいかっていうと、将棋AIも生成AIも、それぞれの分野で役立つツールとして進化してきたってこと。どっちも学習データを合法的に使ってるし、技術としての価値はしっかりしてるんです。「違うからどっちかが悪い」とかじゃなくて、ちゃんと理解して活用するのが大事だと思うんですよね。

もしこの話がちょっとでも興味を引いたら、周りの人にも話してみてください。AIって、ただの便利な道具じゃなくて、ちゃんと理解することでより良い使い方ができるものなんです。そういう視点を持つことで、もっと楽しく活用できると思いますよ!

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