見出し画像

「張り切っていこう!」より「割り切っていこう」

「張り切っていこう!」とか「しまって行こう!」とか、自分や周囲を奮い立たせる声掛けがある。
新しいことに取り組むときとか仕切り直しを図るときに使うことが多いと思う。

そういった声を聞くと、「さあ、がんばろう!」と思える。ときもある。
でも、頑張れないなと思っているときにも奮い立たせられるとは限らない。

断っておくと、冒頭のセリフ自体は悪いことじゃない(言った本人に悪気があるはずない)。
でも、場面によってはしんどいし、個人的にはしんどい場面が多いという話。

しんどい場面だったり暗い気持ちになったとき、前向きな言葉をかけようとする気持ちは分かるけど、それが余計にしんどかったりする。
ネガティブな感情が心を占めているとき、それを何とかするのは本人だし、何とかできるまでのスピードには個人差がある。

自分の気持ちに向き合って、ネガティブな感情をほぐして、咀嚼して、ようやく次のステップに進める。
その途中で、急に「さあ、これから仕切り直そう!」と言われると引いてしまう。

「ちょっと待ってくれ。あなたは次のステップに進むための心の準備ができているのかもしれない。でも、こっちはまだ落ち込んでるところなんだ」

と言えれば良いけど、実際そんな場面に遭遇したら言えるわけがない。
せっかく前向きな言葉をかけてくれて、次のステップに進もうという空気になるかもしれないのに、水を差すような真似はしづらい。

そんなことで空気を読んでいるから、心の準備に時間がかかる人間になってしまったのかもしれないけど。
それはともかく、気持ちの切り替えに時間がかかるから、「張り切っていこう!」と言われると気疲れする。

じゃあどうしよう。
強制的に前向きな気持ちにさせられるのはキツイけど、かといって何も声をかけずに乗り切れるわけでもない。
そうだ、間をとって、「割り切っていこう」というのはどうだろう。

上手くいかない状況、良くない雰囲気、落ち込んだ気持ち。
いろいろあるけど、ネガティブなことは丸ごと脇に置いておく。
気持ちが晴れるわけじゃないけど、それはそういうものだとして、自分に出来ることを出来る範囲でやる。

その瞬間、その場で出来ることしか出来ないんだから、無理に気持ちで乗り切ろうとせず、粛々と役割を果たす。
上手くいかないものは上手くいかないと割り切って、目の前の課題に向かう。
そうしたら、そのうち、なるべくしてなる結果に辿り着けるんじゃないかと思う。

だからこれからも、張り切って精一杯やるより、割り切って淡々と取り組んでいきたい。

いいなと思ったら応援しよう!

MEGAウニちゃん
よろしければ応援お願いします!