第92回アカデミー賞・松たか子さんの着物姿に見る和装の華やかさ
第92回アカデミー賞で、松たか子さんがアナと雪の女王の主題歌を、他国の”エルサ”達と一緒に歌唱。とても話題になりました。
レッドカーペットには和服姿で登場。その際の集合写真を見て、私はとても日本らしい華やかさのあるお召し物で、素敵だと感じたのですが、皆さんいかがでしたか?
着物を知る方の投稿や近影を見るに、無地に見える部分は絞り。柄の部分は友禅で描かれたご実家・高麗屋の紋「四つ菱」で、松の柄や金駒刺繍も入っているようにも見えますね。
江戸の歌舞伎のお家の出なので、渋く抑えたコーディネートにされたのだと思います。既婚者ということも考慮したのかなと。
地味だとかもっと派手なものを着てもよかったという声もあるようですが、彼女のバックボーンからすると、こういうスタイルがしっくりくるなぁと。
普段から派手にしているイメージもないですしね。
最初にこの松さんの着物姿を見たときに、お母様の着物かなと思ったんです。お借りしたのか受け継がれたかはわかりませんが、ひょっとするともっと上の世代から受け継がれているものかも、と。
そもそもオファーを受けてから誂える時間はないだろうし、梨園の奥様のような雰囲気の着物をご自身でわざわざ用意することはないのではないかと。
EllEの記事によると、アカデミー賞に登場する女性たちのファッションが「サステナブル」をコンセプトにしたものが増えているとか。
着物というのは長く受け継がれていけるものですから、まさにこの「サステナブル」の風潮にぴったりですよね。
今年の成人式は「ママ振」と称してお母さんの着物を着るケースが増えていたそうです。
昨年成人を迎えた私の友人の娘ちゃんも、おばあちゃんの着物がとても好きで、できれば着たいと言っていたんです。
残念ながらサイズが合わず、新しいものを買い求めたそうですが、サイズが合っていれば着ていたはず。
「ママ振」は本来あるべき着物の在り方、もっともっと広まってほしいです。
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ウェディング ナビゲーター
結婚式の専門家
清水 恩
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