
**マルタでの仕事の探し方**
マルタ島と言えば、アメリカ、イギリスなどの他欧米圏と比較して
格安で渡航できる語学留学や、リゾート地として有名な地中海に浮かぶ小さな島です。
面積は兵庫県淡路島とほとんど同じ大きさ(東京都23区の半分の大きさ)、人口は53万人ほどとなっています。
私は経済的な理由で留学は出来なかったので、
現地で直接仕事を探しましたが、
日本から遙か遠く離れたこの島でどんな仕事があるのかと思いますよね。
私もその一人で、現地に行くまではこんなに仕事のチャンスがあるとは思いませんでした。
私の経験に基づいて、マルタ島での仕事探しの仕方を本記事ではご紹介します。
マルタにはどんな仕事があるの?
マルタはビーチが美しいリゾート地であることから、
ホテルやレストランなどの観光・飲食業が主に栄えていますが、
兵庫県淡路島くらいの小さな面積であるにもかかわらず、
その他にも語学ビジネス業界、不動産業界、ゲーミング業界など、
様々な業界が存在しています。
「ゲーミング業界?って何?」と思った方いるのではないしょうか?
マルタでは、カジノやスポーツベットなどのギャンブルが合法化されており、島の各地にライセンスの認可を受けたランドカジノが所在しています。
ゲーミング業界とは、カジノをオンライン上で行えるプラットフォームを運営しているオンラインカジノオペレーターや、カジノのゲームを制作しているゲームプロバイダーなどの業界全般を指します。
マルタにある求人の8割がゲーミング業界と言っても過言ではないほど、
この業界の求人がありふれています。
外国人はこの業界への就職がしやすいと言われていて、
特定の言語、国をターゲットにした会社が多くあり、
外国人を募集することで、マルタ島全体の経済(不動産業、観光業、飲食業などの様々な業界)が潤っています。
マルタでは、イタリア語、スペイン語、フランス語などヨーロッパ系言語を話す人口が多いのに対し、
日本語、韓国語、スウェーデン語などの南欧以外の言語を話す人口が少ないことから、話せる人材の希少価値が高まっており、
給料水準も高く設定されています。
マルタ島で働くのに必要な英語力は?

マルタ人コミュニティやマルタ人同士ではマルタ語が話されていますが、
国の公用語は英語です。
日常生活自体にマルタ語は全く必要無く、人口の9割以上が英語を話せます。
マルタでの生活に必要な英語レベルは、中級程度
B1〜B2(CEFR基準)あれば困らないでしょう。
ビザなどの書類関係、病院やクリニックに行った時に使う表現、
スーパー、レストランなどでのショッピングに行った時に使う表現、
基本的なビジネス英語などは、事前に勉強して話せるようにしておくと、
現地での生活がスムーズになります。
現地に来たばかりで知り合いや友達がいないという人は、
English Cafeなどの国際交流イベント、Tinder、Bumbleなどの出会い系アプリで、積極的に人と会って友達を作っていきましょう。
①半年以上語学学校で勉強後、現地で仕事を見つけて就労ビザへ切り替える。
もし予算が許すのであれば、半年〜1年くらいの期間で、
マルタにある語学学校へ留学して、英語力を高めておきましょう。
マルタ島への留学費用の目安は、学校にもよりますが、
目安で一年で250万円ほど必要と言われています。
島の中心地のセントジュリアンや、
スリーマ周辺に、語学学校がたくさん集中しています。
サポート体制も充実している大手スクールを選びたいなら、
International House、EFや、EC MALTA、Ace English Maltaなどのスクールがおすすめです。
少人数制のコース、ビジネス英語コース、通訳、翻訳コース、
30歳以上向けの学生のコースや、ハイキングなどのアクティビティーも一緒になったコースなど、様々なニーズに合わせたコースを選ぶことができます。
日本人であれば、世界的に信用を得ている事から、
仕事さえ見つけてしまえば、学生ビザから就労ビザに切り替えられます。
私が会った現地での友達も、元々マルタへ語学留学で来ていて、
知り合いの紹介で仕事を見つけて、現地でビザを切り替えたそうです。
②求人検索サイト、掲示板を活用し、仕事へどんどん応募してみる。
大手求人検索サイトIndeedや、Linked In、EuropeLanguageJob.Comなどで
ロケーションをMalta、またはEuropeに絞り、職種カテゴリーにJapanese、Japanese Speakingと入力すると、日本語が必要なポジションや、
日本人を募集している職種、会社が幾つか出てきます。
海外で活かせる特殊なスキルなんて無いと思っている方や、
海外生活自体が初めての方は、カジノ系の日本語カスタマーサポート(ライブチャット、メールでのカスタマーサポート対応)や、
カメラ上に顔を映す事に抵抗が無ければ、ライブカジノ運営会社のカジノディーラーなどから始めて見る事をお勧めします。
マーケティングやデザイン、プログラミングなど、専門的スキル、
知識を既に持っていて、かつ英語力に自信がある人は、
日本語を必要としないポジションに応募してみるのも良いでしょう。
但し、非EU圏の日本人を雇用する場合には、会社側にも書類の手続きや、
ビザ発行の為のコストが必要になります。
ビザを必要としないマルタ人や、EU圏内の人たちの採用が優先されてくるので、応募すると決めたら、外国人であることがバリアにならないくらいしっかりしたポートフォリオを作成して、自己PRを準備した上で挑みましょう。
③現地に住んでいる人や、マルタ人との人脈を作り、仕事を紹介してもらう。
Facebook、Linked Inなどを通じて、
現地で生活している人とコンタクトを取って、現地コミュニティーと積極的に繋がりましょう。
現地にいる人が会社の採用担当、または採用担当と繋がっている可能性もあるのが、小さい島ならではの大きな特徴です。
特にゲーミング業界は、基本的にコネ社会なので、
マルタ人のミドル層くらいの人と友人になっておけば、
その人や知り合い関係から仕事を紹介してもらえるという可能性も多くあります◎
私は現地で働いてた一社目の会社を、
マルタ島に来た時に最初働いていた日本食レストランのオーナーから教えてもらい、見つけて応募しました。
マルタに限らず、現地の人とのコネクションを作って、
仕事を見つけることは、効率的でもあると同時に知り合いや友達も作れるので、一石二鳥です。
④持っているスキルを活用して、デジタルノマドビザを取得する。
最近流行っている”フリーランス”や”ノマドワーカー”。
場所や時間を問わずどこでも仕事ができるのが魅力的な事から、
Web上や街中でも、新しくスキルを学ぶリスキングを促す広告などをよく見かけるのではないでしょうか。
あなたがウェブライティング、ウェブデザイン、プログラミングなど、
パソコン一つで生計を立てられているスキルを持っていたり、
フルリモートで働ける会社に勤めて
ノマドワーカーとして働く事ができるのであれば、
フリーランスビザを取得して、マルタに住むことだってできます。
2024年1月時点だと、非EU圏内の住民の場合、
収入の最低基準は以下に記載の通りになっています。
一年ごとに更新、最高で2回まで更新する事ができ、
デジタルノマドビザでの滞在だと合計で最大3年滞在する事ができます。
2024年1月現在
最低収入⇨最低月収 2,700ユーロ以上/最低年収 34,000ユーロ
上記情報が、マルタへ行ってみたい、働いてみたいと思っている全ての皆さんの有益情報になれば幸いです。
次の記事では、マルタのフリーランスビザ取得方法や、
家の探し方について、記載していきます⇨