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「芸術家」か「職人」か

仕事は芸術家か職人か

映画やドラマの劇伴を作る主人公が、自分の仕事を「芸術家」ではなく「職人」だと感じているシーンで、

「自分は脇役。でも、求められて喜んでもらえる中に、ほんのり自分らしさがあればいい」

という言葉にジーンとした。なぜかというと、私にはその感覚がないから。

誰かの役に立つこと

今の私は、何よりも自分を表現したいという気持ちが強い。だからこそ、オーダーされた作品がうまくいかない。相手の要求に応えようと努力しても、自分を抑えてまで相手に合わせることに、どうしても違和感を感じてしまう。

これまでの社会生活でも、何度も相手に合わせて我慢して、感謝されることはなく、むしろ使い捨てのように扱われることが多かった。そんな経験が積み重なって、「なぜ自分を犠牲にしてまで他人の要求に応える必要があるの?」というモヤモヤが心に残っている。

誰かのために何かをしてあげたいと思えず、そこに幸せを感じられない自分がいる。そんな自分は「心が冷たい人間だ」と思われるかもしない。私を理解していない人のために、自分を犠牲にすることにどうしても抵抗がある。
確かに、仕事の報酬としてお金をいただくことは感謝の形かもしれない。でも、本当に私のことを理解してくれているの?本当に感謝してくれているの?と考えてしまう。お金を払えばそれでいいという理由で働くことが、どうしても違和感。そんなの理想論かもしれないけれど。

自分を表現したいという欲求

最近は特に、「自分がどう感じているのか、何を考えているのか」をもっと表現したいと強く感じる。でも、自分が自分がになりすぎると、目立ちたいだけ? 子どもじみた「わがまま」なんじゃないか?という葛藤がある。わかってほしいが強すぎてはいけない。

この気持ちを自分の中だけに留めておくべきか、わざわざ発信する必要があるのか、という自問自答が続いている。フォロワーを増やしたいわけでも、有名になりたいわけでもない。ただ、自分の感じていることをもっと自由に表現したいし、もっと気軽に伝えられたらいいのに、と思う。

ただ、押し付けにならないようにするバランスが難しい。

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