先週末向かったのは、山梨県北杜市。
標高が高く、長野県と隣り合う山梨県の最北地域です。
本日は「清里フォトアートミュージアム」のご紹介。私は2度目の訪問でした。
自然たっぷりの林の中を運転。道は1車線。他に走る車はおらず、再訪なのに若干不安になりながら、ナビを頼りに進んでいくと、、急に開けた空間。そしてどどーんとコンクリート建築!
とはいえ、圧迫感はなく、リズムカルな雰囲気です。
建築は栗生明さん
こちらのミュージアムは1995年開館。
建築は栗生明さん。
長い間、千葉大学工学部の教授をされていたんですね。
上記公式サイトにvisionのページがあり、読んでみました。
冒頭に掲載された文章が印象的だったので、引用します。
手付かずの自然は、もはや人を排除した自然そのもので、力が及びません。
気軽に足を踏み入れることもできません。
一方、人の手が入った自然は、どこか穏やかで懐かしさや美しさを感じます。
建築が風景の一要素となる。とても腑に落ちる視点です。
展示内容はヤングポートフォリオ
展示室には、受付でチケットを買った後、ガラスの扉を開けて入ります。
エントランスの天井が高く、外がよく見える開放的な空間から一変して、うちに籠った空間には写真作品が並ぶ。
○ 大島宗久
静かな眼差しと、写真の距離感、統一感。展示のバランスも好き。
カメラマンは大島宗久さん。
○ セルゲイ・メルニチェンコ
破壊された場所で、プロジェクターを使って戦争シーンを身体に投影。
2重の痛みを表しています。
他の作品とは、迫りくるものが違いました。世界の向こうとこちらを感じさせ、観ている側に圧倒的な痛みを突き付けます。
○ 百瀬俊哉
⚠️百瀬さんは選出委員です。
館内の様子
よい空間でした
ソファで子どもたちと写真集を見ていたら、学芸員さんがニコニコと近づいてきました。
長男が一眼レフ(夫の)を首に掛けていたのを見つけてくれたのでしょう。
長男に「どの作品が好きだった?カメラよく撮るの?」などと話しかけてくれました。息子が答えると「いいね!通なのが好きだね〜」とお褒めの言葉。大人に一人前に扱ってもらえるの嬉しいよね。
約30年前の建築なので、外観には若干の古さを感じるものの、建物内は全く色褪せることなく、光とガラスとコンクリートと中庭の緑がミックスされて気持ちの良い空間でした。
まだまだゆっくり本や写真集を鑑賞したかったのですが、もうすぐお昼に差し掛かる時間だったので子どもたちのお腹が限界。。
お暇したのでした。
お読みいただきありがとうございました!