国際ロマンスカルチャーショック「ネパールの青年」
彼は35歳と私より10も年下。
マッチングすると、丁寧な日本語でしっかりと返信してくる。
ネパールの人と出会うのは初めて。
勝手なイメージで宗教やスパイス、少し女性の地位が低いカルチャーがあるのではと想像していた。
彼はインド出身の母親似というエキゾチックなイケメンで、スラリと細身。
笑った顔はとてもチャーミングな少年っぽさを残している。
メッセージを重ねると、本場のチャイを作ってあげるとのこと。
スパイス上手な彼のチャイはさぞ美味しかろう🤤
もちろん「是非」と快諾した。
駅で待ち合わせると、あのチャーミングな笑顔がやってくる。
「髪の毛が派手だね」
こんにちはより先に、私のヘアスタイルにツッコミを入れる。
若干「?!」という思いもあるが
本場のチャイを飲みたいが勝る笑
そして家に着き荷物をおろし
手洗いをしてまもなく、
彼は途端に男と化す笑
👩「ちょちょちょーー待って。何いきなり?」
👱「家に来た。それはsexすることよ」
👩「いやいやそうじゃない。
誰に教わったルール?
どっかの日本マニュアルに書いてあるの?
せめて少しお茶してお話しよう」
盛るオスをなだめてとりあえずソファーへ座らせる笑
お腹空いてないか、室内は寒くないかなど
帰省した息子にはなしかける母親のように
私は振る舞い、自身のメスオーラを遮断することに努めた。
👩「もうどれぐらいネパールに帰れてないの?」
👱「コロナになると思ってなかった。3年も帰ってないよ」
👩「そう。それはご両親が寂しがるわよね…」
👱「うん。毎晩のように電話で話すよ。
帰って来いっていつも言われるよ」
👩「そうなのねぇ。
ご両親ともまだお元気で何よりよ。
お母さんはおいくつなの?」
👱「お母さんは48歳だよ。」
👩「?!」
「えっ?!今何歳って言った?」
👱「48歳」
👩「えっ?!私と3歳しか変わらないの?」
「あなた長男だって言ってたけど
何歳であなたを産んだの?」
👱「13歳」
👩「……」
(マジか…)
(中1じゃん)
👩「あなたは子供が欲しいのよね。」
「プロフィールで私の年齢
知ってるわよね?」
👱「プロフィールあんまり見てない」
「え、いくつなの?」
👩「あなたのお母さんと変わらない年齢よ」
「45歳」
👱「35歳じゃなくて?40歳過ぎてるの?」
👩「過ぎてる。ていうかプロフィールの下に
年齢が数字で表示されてるじゃん。
ニックネームと年齢。
1番目立つじゃん。
それ見てないって大丈夫?
若干ショック受けてるみたいだけど
尚更見ておくべきじゃない?」
👱「いや、人は中身が大事で
見た目や年齢は関係ないから」
👩「私に子供を産んで欲しいわけ?」
「答えは出てる気がするけど…笑」
私の年齢を聞いて驚いていた彼は
どんなに強がってロマンチックな言い訳をしても
感情が態度に表れる分かりやすい青年 笑
(もう少し隠せよーー失礼だぞーー😤)
その後も彼は、盛るオスっぷりを時折登場させ
あばよくば久しぶりにsexしたい気持ち満載なのも分かりやすい青年でした。
私は何とか襲いかかってくるオスからすり逃げ、適当な会話で話を変えながら、
楽しみにしていた本場チャイを淹れてくれる彼をおだてた。
見たことのないスパイスを使い
鍋へスプーンをくるくる回しながらミルクを
煮立てる彼の姿は、本場の雰囲気さながら
とても良い薫りを漂わせていた。
そんなチャイは、今までに飲んだことのないほど薫り高く、甘口であった。
お母さんとかわらんかぁ…
私は空を仰ぎながらそう呟いて、もう一口ゴクリと飲んだ。
文化の違いよ…
13歳の母から産まれた息子と今、こうして
チャイを飲んでいる。
世界の広さよ…
甘口チャイに、母親と変わらぬ年齢という
ほろ苦の事実を添えて。
心の中でのマリアージュは
こりゃーお付き合いはできんなぁというお味。
お土産に置いていってくれたこのスパイスとレシピで、私はチャイ名人になってしまうかもしれない😅