音、徒然なるままに・・・ライオネル・リッチー「You are」
ライオネル・リッチーが好きだった
1980年代を通して彼は人気者でヒット曲を連発していた
1980年代は一言でいうとRockの時代で、1970年代に人気だったソウルミュージックが下火になった時代
あんなに大人気だったEW&Fですらメジャー落ちしていった
英国から来たインディーシーンに席巻されていた時代だ、チャートの上位に英国産のサウンドがいつもあった
この時代、人気があった黒人ミュージシャンはいち早く時代の香りをかぎとっていた人たちだった
Rick James のSuper Freakなどいち早く8ビートとシンプルな3和音で
80sサウンドを先取りした
マイケル・ジャクソンやプリンスもグルーヴィーな16ビートや洒落たコード進行は捨て8ビート、3和音コードになっていった
Rockではなく80年代通して人気があった有名人はスティービー・ワンダーとライオネル・リッチーくらいだった
ライオネル・リッチーは黒人バンド「コモドアーズ」のメンバーだったがソロに転向しヒット曲を出していくが、評論家筋からは黒人音楽なのにちっともファンキーじゃないと酷評だった
しかし、この「黒人らしくない」という要素が80年代に生き残っていた理由のひとつではないだろうか
個人的に彼の作品の中で一番好きな「You are」もバースの部分は多少モータウンっぽさを感じるがコーラス(サビ)は70年代の白人的アメリカンポップス臭がすごい、AOR的だ
今回、コードを取ってみたらその理由がわかった
以下にコード進行を添付したが、バースAパートは3和音のクリシェ的な進行でクラシカルだ
BパートはRock的な3和音進行、しかしCパート(サビ)は転調した2.5のオンコードなど洒落た進行になる
意識的か無意識かは不明だが、ここら辺のバランス感覚が80年代を生き残った理由だと思う
「You are」名曲だ、サビですごく盛り上がる
ちなみに2013年にヒットしたPharrell Williamsの「Happy」も実は同じ手法だ
1960年代モータウンサウンド的なバースとコーラスを活かしたAOR的なサビ、3和音と7thのブルージーなAパートと
|DbM7|Cm7|Cm7/F|F7|という4和音、オンコードだ
両作品ともこのギャップがいいのだ、カッコいい!
You Are-Lionel Richie
Key of Db
[Intro]
|Db,Ab/Db|Ab/Db|Db/Bb,Ab/Bb|Ab/Bb|
|Db,Ab/Db|Ab/Db|Db/Bb,Ab/Bb|Ab/Bb|
[A]
|Db,Ab/Db|Gb/Db,Db |Gb/Db,Ab/Db|Db/Bb,Ab/Bb|
|Db/Bb,Ab/Bb|Db/Bb,Ab/Bb|Db/Bb,Ab/Bb|
|Db,Ab/Db|Gb/Db,Db |Gb/Db,Ab/Db|Db/Bb,Ab/Bb|
|Db/Bb,Ab/Bb|Db/Bb,Ab/Bb|Db/Bb,Ab/Bb||
[B]
|Gb|Ab,Db|Gb|Ab,Db|Gb|Ab,Db|Gb|Gb/Ab||
[C]
|Db,Ab|Bbm7,Abm7/Db|GbM7|Ebm7,Ab|
|Db,Ab|Bbm7,Abm7/Db|GbM7|Ebm7,Ab|
|Db|Bbm7|Gb|Gb/Ab||
[D]
|Gb,Ab|Db,,,Ab/C|Gb,Ab|B,Bbm7,Ab|
|Gb,Ab|Db|Gb|Gb/Ab||
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