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健康診断、採血が苦手。
「チクっとしますよ〜、力抜いてくださいね〜」
チクッ
左腕に針が刺さる。本当にチクリとした痛み。
腕に針が刺さっている間、気を逸らすために、心の中で流行りの曲などを歌ってみる。ぶりんばんばん、ぶりんばんばん…
私にとって、健康診断の1番の山場、採血。
注射は昔から苦手だ。
刺されて痛いのも嫌だし、針が腕に刺さっていると思うと、なんとも言えない不安な気持ちになる。
で、これは同じ人がいるのか気になるところなのだが、
採血中、不安が一周回って、だんだん笑いたくなってくる。え、同じ人いる?いないの?いやいや、いるでしょう、1人ぐらい…ねぇ…
こう、思わず「ふふっ」ってなるタイプの笑いが、
不安感の合間から、ふっと波に乗ってやってくる。
気持ちとしては泣き笑いという感じだ。
しかしながら、仕事の合間を縫って健康診断に来るぐらい立派な社会人の私。
さすがに採血中に泣くことなどない。
なんなら「なんともありませんよ」みたいな澄ました顔をして採血の部屋に入る。
そうなると、どうなるか。
採血中に「ふふふ」という笑いだけ込み上がって来ていることになる。
側から見れば、
「血を採られながら笑っている女」。
いや怖すぎ!
看護師さんが別の意味で泣いちゃう!
注射が苦手なはずなのに、
注射が大好きな人の出来上がりだ。
なので私の採血の時間は、
なんとも言えない不安感と、時々湧き上がる「ふふふ」を我慢する、葛藤の時間となる。
今回も湧き上がる「ふふふ」を噛み殺し
腹筋に力を入れる。
思わず腕に力が入らないように…
なるべく注射から気を逸らすために、脳内ミュージックは最大音量。ぶりんばんばんぼーん!
この葛藤を看護師さんに気づかれるなッ
「はーい終わりましたよ〜」
私の心の葛藤などつゆ知らず、
看護師さんは私の腕から針を抜くと、テキパキと絆創膏を貼ってくれた。
何事もなく、採血が終わる。
今年も私の謎の心の葛藤タイムは終わった。
私は「ありがとうございました〜」と努めて爽やかに部屋をあとにした。
内心は汗ダラダラだった。
不安が一周回って笑っちゃう人、いたら教えてください。仲間です。
そして、今年の健康診断は初めて子宮頸がん検査をした。
これから初めて受ける方で不安に思ってる方は安心して欲しい。
私も不安だったが、終わってみての感想は、
「採血の方が全然嫌だ」。笑
もちろんこの辺の感じ方は人それぞれだろうが、要は深刻に思い悩む必要はなかったよ、ということだ。
(※不安感強ければ、検査の前に心配なことをスタッフさんやお医者さんに相談するのが1番良いと思います!)
今年の健康診断も無事全て何事もなく幕を閉じた。
健康で過ごせて、ありがたい。
来年も健康に、健康診断を受けにこれますように。
そしてまた採血で、不安と笑いと葛藤しよう。