経営計画って本当に必要??
こんにちは、キャッシュフローコーチの宮本です。
中小企業の社長と一緒に経営計画をつくったり、実現のお手伝いをしたり、経営数字を教えたり、社員さんと一緒にMTGしたりしています。
(自己紹介をキンコン西野さんや税理士の大河内さん風にしてみました!)
今回は
経営計画って何のために作るの?
ということを書きたいと思います。
年が明けて仕事が始まりましたが、私はこの間
「経営計画書の策定」
をやっています。
作っているのは観光サービス業のお客様の計画書です。
その企業はコロナの影響をモロに受け、一昨年から売上は壊滅状態。
会社と従業員の生活を守るために国や県の助成金や制度融資(コロナ融資)でお金を回してきました。
昨年の秋くらいから徐々に世の中が
「いけるんじゃない?」
みたいな雰囲気になってきて少しづつ業績は回復してきました。
で、そんな時に登場したのがメイン金融機関の支店長。
誤解のないように言っときますが、この支店長はメチャクチャいい人。
一昨年とかは本当に親身になってくれて、融資も迅速に対応してくれました。
融資後も定期的に会社に来てくれて色々情報共有させてもらっています。
社長もメチャクチャ感謝してますし、信用してる人です。
でもこの時はいつもとちょっと雰囲気が違いました。
支店長の横には本部のお偉い(?)人がいました。
実はこの会社、会社を回すのにコロナ融資を利用したのですが、約定ではその返済が2022年の春から始まることになっています。
で、今回本部の人同席で返済をどうする、という話をしにきました。
少しづつ業績が回復しているとはいえ、まだまだ資金に余裕はなく、毎月目減りしている状況です。
返したくても返す金はないし、今後の見通しは不透明。
で、どうしたものか?ということですが、
ここで銀行本部の人からのご提案は
「私(銀行)は御社の状況はよくわかっています。
元金返済のスタートをもう1年遅らせましょう。
その間に一緒に経営改善計画を作りましょう。
私(銀行)が会社の状況の分析、社員との個人面談等
会社に入り込んでつくります。
半年くらいかけてしっかり作りましょう。
費用はかかりますが(最後は小声)」
…
えっ?この人何言ってんの??
「銀行と一緒に経営改善計画をつくるのであれば
返済を一年延ばしてやるよ」
ってこと?(口が悪くてごめんなさい)
まぁいずれにせよ
観光サービス業でコロナで売上激変
=コロナで業績がかなり左右される
というビジネスモデルの企業で
①会社の状況の分析
→なにを分析すんの?
ある程度のことは知ってるよね?
コロナという外部環境ぶっとばせんの?
②社員面談する
→してどうするの?
従業員が本音を話すほどの信頼関係
orネームバリューはあなたにはないよ
③半年かけて作る
→そんなに時間かけてどうすんの?
前提条件は変わり続けるよ?
その度に計画を作り替えるの?
資金が枯渇している会社からいくら取る気なの?
というのが私の疑問です。
そりゃセオリーでは経営改善計画なんでしょうけど、
『ウイルスで世界経済が大混乱』
てのは今まで誰も経験してないんだからもう少し柔軟に考えてもいいんじゃないかなーと思います。
ということで、この話はしれっとお断りしました。
とはいえ返済原資がないという事実は変わらないので国の機関に間に入ってもらって返済のリスケジュールをすることに。
その際に経営改善計画は必要になりますが、現状を加味し3年の暫定的な計画を作ることになりました。
具体的には
①今の現状で出来ることとやるべき事整理し
②短期間で今後の数字と行動をまとめ(今回は2ヶ月)
③完成主義ではなく修正主義で都度変更する事を前提に
作成します。
で、今回冒頭に自己紹介をいれましたが、
私はこれまで300社超の会社の経営計画の支援をし、
必要性を訴え続けてきました。
でも今回改めて学んだのは
『誰のための経営計画なのか?サービスと需要のギャップの見極めが大事!』
ということ。
社長と社員がコミットできないものをいくらしっかり作っても
そこにはなんの価値もないですね。
勉強させていただきました!
ちなみに再度言いますが、その銀行の人めっちゃいい人です!
社長も私も信用している人です!
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