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<#ayaの手帳から>己を知り、耐え難い混乱を避ける。

<#ayaの手帳から>シリーズは
わたしがこれまで手帳に書き残してきた
人生に影響してきた一節をご紹介するコラムです。

1997年に翻訳された
「サラエボの鐘」という書籍がある。

サラエボとは
ボスニア ヘルツェゴビナの首都。
その地で他民族の共存を願う
著者アンドリッチの散文が
「サラエボの鐘」という一冊になった。

わたしが30歳くらいの時
過去のノーベル文学賞を受賞した
作家を読み漁るという
超個人的なブームが起こり
アンドリッチ作品を読む中で
彼が若い頃に書いた
「サラエボの鐘」を手にした。

物語ではなく散文だし
日本人には馴染みのない
サラエボという地ということもあって
どうにも一般受けしそうもない一冊だから
あまりオススメはできない。

この本は、
そもそもが散文だし
わたしの脳みその容量は
とうに使い果たしているため
内容のほとんどは
忘れてしまっているのだけど
ここに記されている
ある一節によって
わたしにとっては
貴重な一冊になっている。

その一説を
わたしは手帳に
書き残していたので
「人生を尻上がらせたい」
コラム読者の皆さまへ
ご紹介したい。

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