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陰と陽
こんにちは。elly式養生ダイエットコンサルタント養成コース2期生のみゆきです。現在、わたし自身も養生ダイエットに取り組んでいるのですが、今日は養生ダイエットに欠かせない概念である『陰陽』について、先日の講義で学んだ内容をまとめながら話を進めていきたいと思います。
陰陽とは?
東洋医学において、私たちのいるこの世界はすべて「陰」と「陽」の性質に分かれています。世の中はその「陰」と「陽」がバランスを保つことで成り立っていると考えられています。
とは言うものの、いまいちピンとこないのでもう少し具体的に見てみましょう。
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よく目にするこのマーク、陰陽太極図っていうんです。
この白黒正反対の2つの性質は、常にゆらゆらと揺らぎながら動いていて、お互い依存したり、バランスをとりながら変化しています。また、陰がマックスまで極まると陽に転じ、またその逆も然り。例えば、真夜中を過ぎると夜明けに向かい、真昼を過ぎると夜に向かう。決してそこで止まらないんですね。
そして、この図をよく見ると、黒い中にちっちゃな白ポチ、白い中に黒ぽちがありますよね。これは、一つの性質の中にも、もう片方の異なる性質を内側に併せ持っているって意味なんですって。
東洋医学の考え方って「0 or 100」ではないんですね。なんともファジーで、ある意味現実的で、人間味すら感じてしまいます。
陰と陽、2つの性質
陰と陽‥概念はなんとなく理解したけど、実際にどんな性質なのでしょうか?
まず、わかりやすく言うと‥
陽=ギューっと固く縮む
陰=ボワーンと広がって緩む
これです。
もう少し、それぞれのイメージを表すならば、こんな感じ。
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特に、自律神経をこの陰陽フィルターを通して見てみると、非常に興味深いのです。
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私自身、このイメージが頭に入ってから、ようやく自分の今の状態が客観的に見えるようになって来ました。無意識に肩に力が入っていたり、噛み締めをしていたり、以前と比べて集中力が続かなくなっていたり。
ようするに、これは交感神経が優位に立つストレスのかかった状態ですが、陰陽で言うと完全なる「陽」の状態。緊張してギューっと固まる、気が頭に上がりっぱなし。
今までそれに気付くことなく、なんとなくやり過ごしていました。おかげでいつも心にモヤモヤを抱えて毎日を過ごす状態。それが体重増加だけではなく、身体の不調にも繋がって行くんですね。
恐ろしいことに、体重過多の人はこの「陽」に振れている状態がほとんどなのだそう。まさに私のこと⁈と思うのと同時に、現代のストレス社会ではそういう状態の人は世の中に多く存在するんだな、と妙に納得してしまいました。
反対に「陰」に偏るとリラックスを通り越して、気力が下がって動かなくなり、やる気が起きない‥まるで鬱の症状が現れます。
自分を含め、こんな状態を経験したことがある方も多いのではないでしょうか。ストレスでキーっとなったり、落ち込んでドヨーンとした気持ちになったり、本当に感情が忙しいのです。
ダイエットにおける陰陽
自分が前述の状態だと言うことは分かったけど、ではどうすればいいのでしょう?
世の中は「陰」と「陽」がバランスを保ちながら成り立っていると冒頭に言いましたが、このバランスの取れた状態のことを「中庸」と言います。
東洋医学では「陰」と「陽」があって、その間に「中庸」というものがあるのです。世の中の事象だけなく、自分自身の身体や感情もこの「中庸」な状態になることが望ましいと考えられています。
太っている人は大抵「陰」と「陽」の両極に大きく振れているのだそう。なので、その振り幅を抑えて中庸に向ける。これが、心や身体の安定や健康に繋がっていくのです。
ここでまた大変興味深いのが、体が陰と陽のどちらかに偏った時、その過剰になったそれぞれの性質がその「太り方」にも現れるのだそう。
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具体的に言うと:
陽性の太さ:
肉食過多で、体が熱くなり、テンションが上がるが、血管が硬くなる。
→動物性タンパク質、お腹ぽっこり上半身太り、内臓脂肪のイメージ
陰性の太さ:
果物過多で、体が冷え、リラックするが、水が溜まって膨張する。
→甘いもの、お腹や脚がむくむくの下半身太り、皮下脂肪のイメージ
どちらの状態に偏っていても、体は痛めつけられ、内臓機能は本来の働きができないまま悲鳴をあげています。
自分の体や心の状態が陰陽を通して見られると、「なるほど自分は今こっちに偏った状態だったのか、それなら中庸に向かうためにこうしよう」と具体的な行動が浮かんできます。
その具体的な行動については、私もまだ勉強中の身のため、しっかり学んでまた後日お話しさせて下さいね。
陰陽を学んだ感想
養生ダイエットは、心と体をとことん癒して身体の機能を正常に働かせることで、見た目も中身もスッキリ健康体になっていくメソッドですが、そのベースには今日お話しした陰陽論があります。
今回「陰陽」についてあーだこーだと考えていたら、無意識に自律神経のことばかりを語っていました。いつの間にかストレスを蓄積してたのだなぁと、我ながら驚いた次第です。
世の中には知らず知らずのうちにストレスを抱えて暴飲暴食に走ってしまったり、体調も優れずに日々を送っている方も多くいらっしゃると思うのです。そんな方々に是非「陰陽」の考え方を生活に取り入れていただけたら、と思います。様々な場面で自分の状態を客観視できるようになりますから。そうすると、それだけで気持ちが少しクールダウン出来ますから。
私自身もこの「陰陽」の考え方を生活に取り入れて、中庸マインドと中庸ボディを目指して行きたいと思います。