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にっぽんSAKE紀行 岩手・宮古 浄土ヶ浜 note 69
久しぶりに東北新幹線で盛岡に到着。本当はここからJR山田線に乗りたいところですが、平日は朝夕にしか列車がないので、宮古行きのバスに乗車しました。後から気がついたのですが、このバスはJRの切符でも乗れるそう。。それなら、乗車券も東京から宮古まで通しで買っておけばよかったかも。。
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盛岡は何度も来ているのに、すっかり土地勘がなくなっていて、宮古行きのバスが市内主要部を通過するたびに、おーここ、ここと感動。。。いつかまた市内をゆっくり見て回りたいです。
バスは市内を抜けると、自動車専用道路に入り、快調に進みます。なるほど、これでは並走する鉄道に勝ち目はないですね。。インフラを自前で維持しないといけない鉄道と、税金で賄う自動車網では、勝負の土台が違いすぎる。。。
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バスはお昼前に宮古駅前に到着。どこでお昼ご飯を食べようかといろいろ考えていましたが、空腹に押されて駅前の魚菜亭すみよしに直行。豪華な海鮮丼で、やっぱり海のものは海の近くがベストですね。
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宮古駅の外から駅構内を覗いてみると、テレビで見覚えのある、三陸鉄道の列車が並んでいます。いつかはこれに乗って、三陸海岸を走りたいなあ。。。きっと、また来るよ。
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駅前の観光案内所で自転車を借りて、いよいよ宮古観光に出発進行。最初に向かったのは、その名も高き浄土ヶ浜。うーん、観光地図がざっくりし過ぎて、よくわからん。。Google Mapと現地の看板を頼りに、道を選んで山登りをしていたら浄土ヶ浜ビジターセンターに到着。自転車を停めて、館内の案内の人に伺うと、ここに自転車を置いて歩いていくのが良いとのアドバイスです。
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エレベーターで崖下に降りると、そこからウッドデッキの遊歩道が始まりました。これはなかなか快適。青い海に濃いみどり。。これぞ日本の夏。。
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短い距離で移り変わる景色を楽しみながら、ついに浄土ヶ浜に到着(地元では奥浄土ヶ浜と言っているらしい)。おお、これはやはりわざわざ来る価値のある名勝です。石灰岩の白い小石の浜から眺める、奇岩の並び。。場所を変えながら、しばしうっとりと眺めていました。
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浄土もかくや、という景色を楽しんだあとは、また自転車にまたがって、今度は県立水産科学館に到着。ここは三陸の漁業に関する資料が展示してあって、なかなか勉強になりますね。かつては展示の真ん中に大型水槽があったのでしょうが、今は写真だけ。。ちょっと裏ぶれていて寂しい。。なんとか復活してほしいと思いました。
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さて、今回のメインイベント、菱屋酒造店に向かいます。ほぼ山のてっぺん近くから、自転車のブレーキを両手で握りしめながら急坂を下ると、程なくお店に到着。
こちらは1857年創業、なんと170年の歴史を誇る蔵ですが、東日本大震災で甚大な被害を受けその後再建。事務所でよもやま話をしながら、千両男山 純米酒を購入して、日本酒酒蔵374軒目を達成。
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菱屋酒造店を出て、自転車を漕ぎながら、「なんかこのあたり空き地が多いし、家も新築ばかりだなあ」と思ったら、つまりこのあたりは津波で流されてしまった地域なのですね。(気づくのが遅すぎる)
巨大な防潮堤に囲まれた港を見に行きました。将来の津波に備えて、町を守るためとはいうものの、高いコンクリートの塀で囲まれた港を見るのはツラいものがあります。
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やりきれなさを胸に、宮古のお土産が揃っている道の駅みやこ(シートピアなあど)に向かいます。ここの建物の横には、津波の高さを示す印が書いてあって、津波の恐ろしさをまざまざと感じさせられました。
宮古のお土産に選んだのは、田老のかりんとう(笠のように巻いたかりんとうを揚げたもの)とあずきばっとう(お汁粉にうどんが入っている。。不思議な食感)。いずれも地元の名産だそう。少額ではありますが、少しでもお金が回りますようにと地元の産品を買うのがマイルール。
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慌ただしくも充実した宮古めぐりを終えて、来たときと同じルートで戻ります。お昼がたっぷりだったので、帰りは盛岡駅で、酒のつまみとビールを買い込んで、晩ご飯はパス。自転車の疲れとビールで東京まで一眠り。
津波の爪痕を見るのはツラいけど、少しでも地元が元気になるよう、また足を運びたいと思いました。