にっぽんSAKE紀行 #332, 333 新潟県村上 〆張鶴 大洋盛
長いこと行きたくても行けなかった新潟県の村上に、ついに行ってきました。
まず羽田からANAで庄内空港に。そこから連絡バスに乗って鶴岡駅に到着。鶴岡駅は以前、羽前大山に行った時以来です。前回は普通列車でしたが、今回は特急いなほで村上まで約1時間。いくつものトンネルをくぐって、日本海を眺めながらの列車旅です。
村上駅につきました。観光案内所で目的地を告げて、周り方のアドバイスをいただきました。事前に調べて街中を巡回するバスは時間が合わないこと、駅には貸自転車がないこと、など結構まち巡りのハードルが高そうだとは思ったのですが、さらにこの街の二つの蔵とも12時から13時まではお昼休みで開いていないということで、地図を見ながら係りの方と額を寄せ合って、うーーん。。一応、これでなんとかなるだろうというプランを作って、いざ出発!
最初は、事前に予約していた鮭料理の井筒屋さん。立派な建物で、内部もおしゃれ。。座敷も良さそうですが、畳に座るのが苦手なので、椅子席を希望。。畳の上では死ねないクラゲ。。。
一番最初に出てきたのが、土鍋で炊いたご飯。地元のこしひかりだそうです。ちらりと中を見せてもらって、蒸らしの間おあずけ。。わん。
待っている間に、「鮭の酒浸し」「鮭の手まり寿司」をいただきます。どれも酒の肴にぴったりで、飲まずにいただくのがつらい。。。
さらに、塩引き鮭と七輪が出てきて、まず短冊に切った鮭の皮を焼きます。おお、酒の皮が焼けるに従って縮れて、タコウインナーの形になっていく。。「はい、鮭の皮の踊り焼きでございます」。。うまい。
ようやくご飯が蒸らし終わって、お膳が出てきました。
まずは、ご飯だけをひとくち。おおお、これぞコシヒカリ。最近はお酒のカタチでいただくことが多いですが、久しぶりの粘り気と甘みがたまりませんね~
塩味の効いた鮭でご飯が進む、進む。。ご飯で一膳半いただいて、さらにお茶漬けにして一膳。。いやー食べた食べた。。最後は甘酒にて終了。でも、土鍋にはおそらくまだ二膳分くらいはご飯が残ってしまいました。。少食なのがうらめしい。。。
満腹で井筒屋を出て、美味しかった鮭を買おうと「きっかわ」に入りました。
お店の奥で塩引き鮭を見られますよ、というご案内で奥に行ってみると。。。
これはすごい。。さかなクンなら、スギョイ。天井から塩引き鮭がずらりと。。。うーん、全天カメラを持ってくればよかった。。。これは絵になりますね。。
今回の村上でのお土産は、こちらで購入した、塩引き鮭のいろいろとなりました。
さて、次はいよいよ〆張鶴を醸す宮尾酒造さん。歩いて30分ほどだそうですが、着いたら昼休み中になってしまうなあ。。と、トボトボ歩いていたら、村上歴史文化館に遭遇。。時間もあるし、せっかくきたのだからと入って大正解。この辺りの祝膳や武家屋敷、お祭りの山車など、充実した展示で大変勉強になりました。
見終わって、歩いて行ったらちょうど昼休みが明ける頃に宮尾酒造さんに到着。お店の方に蔵の入り口まで見せていただきました。蔵の手前は以前は瓶詰めの工程だったそうですが、手狭になったため、今は絞り終わったお酒をタンクローリーで瓶詰め工場に送っているのだそうです。商売繁盛、何よりです。こちらでは、〆張鶴 生貯蔵酒を購入。これで日本酒蔵 332軒目を達成。
引き続き、歩いて大洋盛さんに向かいます。こちらは和水(なごみ)蔵という、以前の精米所を展示と即売所に改造した施設で、蔵の方から説明をいただきました。大洋盛はもともとこのあたりにあった14の蔵を企業統合令で統合してできた蔵で、当初は越の魂というお酒を醸していたのが、敗戦で「魂」という名前が憚られるようになったので、大洋盛にしたとのこと。お酒に歴史あり、ですね。あれやこれや酒談義をしていたら、なんと説明していただいたのは、社長さん。。大変、ご丁寧にありがとうございました。こちらではビジュアルも加味して生酛特別純米 鮭Xさけ を購入。これでちょうど333蔵を達成しました!!
村上での仕上げは、タクシーで瀬波温泉に。海が見える日帰り温泉として教えてもらった、磐舟(ばんしゅう)にちゃっぽん。
お湯に浸かって、心身ともにスッキリ。充実の村上の一日となりました。
村上駅からまた特急いなほで新潟に向かいます。
1日の締めはもちろん日本酒。新潟駅前の松崎屋さんに突入です。
お酒は「越乃八幡川」と、「越路乃紅梅」。。うまし!!
まだまだ知らないお酒があって、日本酒はまさに底なし沼ですね。。
旅の疲れは酒で癒す。。。村上と新潟、楽しかったです!!
日本海沿線の旅、またチャレンジします。乞う、ご期待。
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