にっぽんSAKE紀行益田・萩東洋美人 note 75

2024年9月14日 17:21

山口県萩市にある東洋美人を醸す、澄川酒造場。公共交通機関でのアクセスが難しくて、これまで半ば諦めていたのですが、島根県益田市の益田駅前から蔵の近く（と言っても30分歩く）までバス便があることを見つけたので、意を決して出かけました。

まずは、羽田から萩・石見空港まで飛んで、そこから路線バスで益田駅前に出ます。このルートは以前、益田市内の酒蔵（３軒あります）を訪問した時にも使いました。
益田駅前のバス案内所で、目的の「小島」行きバスの出発時刻を尋ねると、40分後だとのこと。

お腹も空いたので、JR益田駅の売店（セブンイレブン）でおにぎりを買って、腹ごしらえ。なんと言っても、これから1時間歩くので、腹が減っては戦はできぬ。。

いよいよ待っていたバスに乗って、蔵に向かいます。バスは益田の市街地を抜け、高津川を渡って、景色はだんだん田園風景に。。青い夏空のもと、緑の田んぼを眺めながらの遠足です。バスは島根と山口の県境を超えて、ワタクシ一人を乗せて、終点の小島に到着。ここから炎天下を30分歩きます。

日焼け止めを顔と腕にペタペタと塗って、トボトボと蔵に向かって歩きます。道路は２車線の歩道付きで、よく整備されています。3分の１ほど歩いたところで、なんとコミュニティバスに追い越されました。しまった、その手があったか。。グーグルマップでは出てこなかったので、油断していました。帰りに使えないかとバス停で時刻表を見るも、一日に４便で残念、使えない。。

まあ、もともと往復歩く覚悟だったので、これもダイエットの一環と思って歩くこと30分で澄川酒造場に到着。趣のある建屋の奥には４階建くらいの仕込み蔵があって、仕事はそちらでしているのでしょうね。入り口で来訪を告げても、ちょうどお昼時で誰もいない。。。汗が額から滴り落ちます。。これほど汗をかいたのも久しぶりです。

お昼休みが終わって、蔵の皆さんが出てきたので、いよいよお酒をゲットです。やはり買うなら今まで飲んだことのないお酒ということで、東洋美人純米大吟醸愛山と純米吟醸みがき６山田錦を購入。これで日本酒蔵探訪384軒目を達成しました。

蔵を出て、また炎天下の道を戻って、バスの終点の小島に到着。バス停の待合所はなんと天井が半透明のプラスチックで、めちゃ暑い。。うまい具合に道路の向かい側に大きな木があるので、その下で道端の縁石に腰をかけてバスを1時間待ちます。木陰を吹き抜ける風が汗をかいた体に気持ちがいい。。ふと気がつくと、バス停のポストに張り紙があるではないですか。嫌な予感がして読んでみると、なんと翌週から今から乗る予定のバスが当面運休になるとのこと。この便がなければ、今回の日帰り蔵訪問はほとんど無理だったので、ギリ・セーフ。。。地方交通は日を追うごとに不便になりますね。。

ほんとに来るのかと心配していたバスは、ちゃんと時間通りにやってきて、また乗客一人を乗せて益田駅に向かいます。バスを降りたのは、終点から一つ手前の労働会館前停留所。ここにあるマスコス・ホテルの「益田温泉」で汗を流して行こうという算段です。ここは日帰り入浴にタオルセットが付いているので、手ぶらで入れて快適ですね。頭から足先まで洗って、温泉に浸かっていると、1日の疲れがお湯に溶け出していく感じです。。いつもは温泉に来てもカラスの行水ですが、この日は結構長い間、お湯に浸かっていました。