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にっぽんSAKE紀行 隠岐 note 73
日本海に浮かぶ隠岐に行ってきました。目的はもちろん日本酒の蔵めぐり。さて、どんな旅になったでしょうか。。
朝羽田を発って伊丹で隠岐行きのフライトに乗り換えます。鳥取砂丘の上を飛んで、日本海に。あっという間のフライトで隠岐空港に到着。
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日本の神話、古事記によるとイザナギ、イザナミが海をかき回してできた島々が日本になったのですが、隠岐の島はその中でも3番目にできた島。本州より歴史のある島なのです。
地学的にいうと、隠岐諸島は600万年前に火山活動で生まれました。様々な地質を見ることができるので、隠岐ユネスコ世界ジオパークに指定されています。
古代史的には、黒曜石の産地として3万年前から歴史があります。
そして歴史的には、なんといっても「遠流の島」。小野篁(おののたかむら)、後鳥羽上皇、後醍醐天皇が流されています。
ということで、空港で情報収集と思ったら観光案内所がない。。仕方ないので、島内案内のパンフレットをつかんで、西郷港行きのバスの中で島の勉強です。
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この日は、数日前に咳で寝込んでしまったので(コロナではない)、できるだけ体力温存を心がけました。観光タクシーのパンフレットを見つけて、これを使えばなんとかなるかもと考えながら、港に到着。なぜか動物(クラゲ)的な勘が働いて、バスを降りた目の前のビルに突入したところ、そこが観光タクシーの運営会社。。強運というか、根性というか。。。
係の方に、パンフレットで見た名所の幾つかと酒造に行きたいとお願いしたところ、自治体からの補助が出ているので、コースは変えられませんとのつれないお返事。いやいや、コースは変えなくて良いので、酒造場の前で5分間止めて貰えばと交渉したところ、それならOKとのこと。そこでさらに、夕方の七類港行きのフェリーに乗りたいので、それまでに帰って来たい、お昼ご飯はいらないので、すぐにでも出発したいと、浴びせたおしのお願い。係の方はほぼ絶句しながらも、他のメンバーやタクシー会社と交渉していただき、なんと僅か15分待ちで出発が決定。いつもは控え目なクラゲもいざとなると押しが効きます。。
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ということで、やってきた観光タクシーに乗って、出発進行。
親切で物知りの運転手さんのガイドで、島後の西海岸コースを回ります。
最初は玉若酢命神社。入り口には樹高30メートル、樹齢推定2000年の天然記念物八百杉が威容を誇ります。本殿は隠岐造という独特のつくりで屋根は茅葺き。立派ですねー。
お宮の隣には宮司の億岐家。隠岐の島の歴史を感じることができます。日本で唯一、駅鈴の実物があるそうですが、時間配分がわからなかったので見学はパス。。やっぱり見ておきたかった。。。
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次は、都万の舟小屋(つまのふなごや)。20棟の舟小屋が整然と並んでいます。背景には山岳信仰の高田山がそびえます。日本海の小さな干満の差が生み出した独特の風景ですね。
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3番目の目的地は壇鏡(だんきょう)の滝。日本の滝100選に選ばれています。高さ40メートルで、滝の裏側に回って、裏見の滝を楽します。こちらが男滝(おだき)とすると、その西側にもう一本女滝(めだき)が流れていて、この滝の水は全国名水100選にも選ばれていて、地元では「勝水(かちみず)」として牛相撲の前に関係者が必勝祈願に訪れるそうです。冷えた水を手で掬って、軽くいっぱい。うまし!
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タクシーは山道を上り下りしながら、島前を望む那久岬(なぐさき)にやって来ました。雄大な景色が素晴らしい。目の前の灯台までの草地は隠岐牛の放牧地だそうです。この日は牛たちは藪の中に入っていました。暑いから日陰を求めているのでしょうね。
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そして観光タクシーの最後は、この旅の本来の目的地、隠岐誉を醸す隠岐酒造。隠岐誉を知ったのは半年前に、米子駅前の居酒屋で初めてこのお酒を飲んだ時です。その時から、いつかはここに来ようと思っていました。タクシーはばーんと事務所の前に横付け。何様だという感じで事務所にお邪魔して、早速お酒を購入。外に回って酒蔵の全景をカメラに収めました。この間わずか数分。それでも目的を達成できて大満足です。これで日本酒蔵探訪の379軒目を達成しました。
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タクシーをフェリー乗り場の前で降りて、チケットを購入ですが、乗船票に記入が必要とのこと。なるほど、船に乗るときはそうでした。船の中の様子がわからないので、下から2番目の特2等を購入。2等席を見なかったので、良かったのかどうかわかりませんが、絨毯敷きのフロアにゴロンとして海を渡りました。
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フェリーは無事に松江市七類港に到着。ここから境港に行くのですが、連絡バスは廃止になっていて、1日にわずか2本のバスを待ちます。ここの時間設計は結構難易度が高いですね。。
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結局、七類港でのバスの待ち時間で境港で使える時間がほとんどなくなってしまいました。仕方ないので、街中に行くのは諦めて、駅前の回転寿司に突入。でも流石にそこは港町、美味しいネタのお寿司と地酒にありつけて大満足です。
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食事の後は、JR境港線のねこ娘列車をほとんど独り占めして、米子空港に向かいました。
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いかがでしたか、東京から隠岐の島日帰りの旅。数時間の滞在で、隠岐の魅力の8分の1くらいしか回れませんでしたが、それでも充実した旅になりました。いつか島前も含めて、たっぷりと見て回ろうと思います。