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にっぽんSAKE紀行 萩・宇部 note 84

羽田空港から飛行機で山口・宇部空港に到着。そこからバスを乗り継いで萩に到着しました。できれば萩までJR線を使いたいのですが、運転本数が少ないので日帰りだとなかなか難しいですね。


山口宇部空港でフグのお出迎え


東萩まではキチィちゃんバス


東萩駅


いろいろな萩のお酒。。東洋美人には昨夏に行きました。。

新山口(かつての小郡駅)で乗り継いだバスのスーパー萩号でJRの東萩駅に到着、ここから歩いて最初の目的地である中村酒造に向かいます。例によってGoogle マップの地図では蔵の入り口がよくわからず、1ブロック余計に歩いてしまいました。なんとか無事に到着。蔵の入り口が開けっ放しになっているので、中の様子伺うと蔵の方が出ていらっしゃいました。お酒が並んでいるので試飲できるかどうか伺うとオーケーとの事だったので、宝船純米と純米吟醸の2本だけ選んで試してみました。純米酒は熟成させているので、味はしっかり目です。純米吟醸のほうはすっきりとした味わいです。どちらも美味しくいただけそうですが、この時の気分はスッキリ系。純米吟醸を1本買って蔵を後にしました。これで日本酒巡り399軒目を達成です。


中村酒造


宝船の品揃え


長州志士の徳利酒も

蔵の裏手に出てみると、そこは運河(姥倉運河)になっていて、たくさんの漁船が渓流されていました。全く予想していなかった意外な眺めにちょっとびっくりしましたが、川に浮かぶ船越しに見る蔵や街並みはなかなか素敵な眺めです。


運河越しに中村酒造の裏手を見る

この日は北風が強く吹いてとても寒かったので、襟巻きをしっかりして歩きます。寒さに凍えながら市内を流れる松本川にかかる雁島橋を渡って歩いていると、おあつらえ向きなことにイートインがあるお菓子屋さん、ウキシマ工房、を見つけました。おしゃれな雰囲気なので、お昼ご飯がわりにケーキと温かい飲み物でもいただこうかと思って入店しました。ガラスケースを覗くといろんなケーキがありますが、その中でもシュークリームがお得意な様子。これにホットココアをつけて、暖かい店内で大きな窓越しに外を見ながら体を温めました。観光地である萩の町中でも観光の中心から外れたところにあって、落ち着いた雰囲気がとても心地良いです。


ウキシマ工房、シュークリームの文字(フランス語)が。。


シュークリームとホットココアでほっこり

一休みして身体が温まった後は、次の目的の岩崎酒造に向かいます。田町商店街アーケード街を通って蔵の入り口はこちらだろうと推測して横道にそれたところ、これがまた間違いで結局1ブロックぐるっと回ってアーケードの中にあるお店の正面に出てきました。こちらも長陽福娘のバリエーションが揃っています。ここではこの季節にふさわしい濁り酒を選びました。これでワタクシの日本酒蔵探訪もついに400軒目を達成しました。


蔵の文字に惹かれて、曲がったのが間違いのもと。。


ブロックを一周して岩崎酒造に到着


岩崎酒造の品揃え、主力は長陽福娘

歴史のある街並みを残す萩には何度も来ているのですが、蔵のある周辺には来たことがなかったので残りの時間で観光をしよう思いました。まず来たときにバスが通過した萩バスセンターに立ち寄って帰りのバスの時間をチェックしてみると、なんと予定していたバスの1本前のバスがあと数分で出発します。どうしようかな?とずいぶん悩んだのですが、せっかく萩に来てほとんど酒蔵だけしか見ずに帰ってしまうのももったいないなぁと思い、予定通り1時間半後のバスに乗ることにしました。

向かった先は昔の剣道や槍の道場の「有備館(ゆうびかん)」。そして次に萩藩の藩校だった明倫館に行きました。明倫館は、当時の立派な建物がしっかりと残っていて、中には萩の5資産を含む世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を紹介する「世界遺産ビジターセンター」と幕末から維新の科学技術史を紹介する「幕末ミュージアム「が設置されていました。これがなかなか理系ウケする展示で予想外に楽しかったです。萩のお土産もここのお土産ショップでゲット。


有備館(ゆうびかん)外観


有備館の槍道場


明倫館正面


蘭引(お酒や薬の蒸留器)(名前はポルトガル語のアランビックから)


瞬間燗つけ器

萩での観光を終えて、またバスを乗り継いで終点の宇部新川駅に到着しました。宇部のまちは以前、何度も来てるのですが、もっぱら銀天街あたりをうろついて、宇部新川駅でバス降りるのは初めてです。なぜここにきたかと言うと、アニメ、エヴァンゲリオンの最後にこの駅が出てくるからです。駅の跨線橋から眺めた風景は私にも見覚えがあって、最後の画面になった瞬間、なんで宇部なのと不思議に思いつつ、びっくりしました。


宇部新川駅

っかくの機会なので、入場券を買って駅構内に入りました。切符を駅員さんに見せたらエヴァンゲリオンのスタンプを押してくれました。インクがにじんでなんだかよくわかんなくなってはいますが、良い記念です。跨線橋を渡ってホームに降りてアニメのシーンと同じ画角を狙って、ホームのベンチや階段の写真を撮りました。わざわざアニメの聖地めぐりはしていませんが、チャンスがあれば寄ってみるのも良いものですね。


入場券とスタンプ


この佇まいにピンときたら結構なオタクかも。。

この日の最後は、宇部新川駅前の「大人の隠れ家 酒と肴 くらよし」で、地酒で乾杯です。駅にしばらくいただけでかなり冷えてしまったので、ふぐのひれ酒を見つけて熱々のやつを楽しみました。ふぐの本場でひれ酒と言うのも、おつなものです。


くらよし


寒い夜はふぐのひれ酒

実は新山口から宇部新川まではJR宇部線の普通列車に乗った方が早かったのですが、それに気づいたのは、新山口でバスに乗って出発した直後。やはり行った先々で最新の情報に基づいてスケジュールを微調整していくと言うのは大切なことだと思いました。

いかがでしたか?宇部山口空港から萩、そして戻って、宇部新川の旅。高速バスを使えば山口から萩も結構近いものだなと思いました。また次回もどうぞお楽しみに

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