やらない理由を把握することで、するべきことの解像度を高める【念願の医療ビジネスにジョインしたデザイナー x CTO対談】
「DXで、病院を最先端の業界にする」をVisionに掲げている、病院向けSaaSスタートアップのメダップ株式会社は、2021年8月31日にシリーズAで6億円の資金調達を実施いたしました。
メダップには、カスタマーサクセスやエンジニアと一緒に、プロダクトをより良いものにするために働くデザイナーがいます。今回は、CTOの馬場がアドバイザー兼UI/UXデザイナーの田中に、「入社経緯」「業務内容」「メダップで働くデザイナーの醍醐味」をインタビューしました。
【憧れの医療ビジネスへ】
自己紹介
馬場(CTO):
まずは、改めて自己紹介をお願いします!
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
2021年8月からデザインのアドバイザー兼UI/UXデザイナーとしてメダップにジョインした田中です。個人の仕事もしていて、サービス開発のデザイナー兼ディレクターとしても活動しています。経歴としては、紙媒体のエディトリアルデザイナーやグラフィックデザイナーもやっていて、Web黎明期からデザインを作っていました。
(写真:アドバイザー兼UI/UXデザイナーの田中)
念願の医療ビジネスへ
馬場(CTO):
ところで、田中さんがメダップに入ろうと思った理由をお聞きしてもよいですか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
親の具合が悪かったこともあって、高校生だったときから医療に興味をもっていました。医師を夢見たこともあります。
デザイナーになってからも、いつか医療系の仕事に携わりたいと思っていました。
馬場(CTO):
メダップは診療領域の事業は展開していませんが、広い意味の医療ビジネスに興味をお持ちだったのでうちに来てくださったのですね。
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
そうです。知人からメダップの紹介があったときに、おっ!ついにその機会が訪れたか、と思いました。
メダップでの業務内容
馬場(CTO):
メダップでの業務内容を教えて下さい。
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
foro CRMという、病院業界に特化した地域医療連携向けのSaaSサービスを担当しています。この先いろいろなサービスを作る可能性があると思っていますが、今はforo CRMに専念しています。
foro CRMのLP↓
馬場(CTO):
より具体的な業務内容を伺ってもよいですか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
既存デザインのリニューアルや、機能追加に伴うデザインを担当しています。UIをやりつつも、事業責任者 兼 CFOの岡田さんとコミュニケーションを取って、今後のデザインのイメージ・方向性をすくい上げ、デザインとして可視化しています。
(画像:SKETCHから着想して、デザインに落とし込んだ実例)
医療ドメインの知見は、社内コミュニケーションで補える
馬場(CTO):
医療ドメインのプロダクト制作に関して、業界としては未経験の状態で参画されたと思いますが、キャッチアップやオンボーディングで何か苦労されましたか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
メダップのみなさんが丁寧に教えてくれたので、あまり苦労した印象はありません。話しやすいチーム環境がメダップにはあるからだと思います。わからない点は何でも気軽に聞くことができましたね。
メダップには、語ることが好きなメンバーが多くいる印象があります。だから少し質問すると、みんながどんどん話してくれるんです。こうしたらいいよね、ああしたらいいよね、と相談にも乗ってくれます。
【オープンでフラットなチームが、よいプロダクトをつくれる理由】
やらなかった理由を知る価値
馬場(CTO):
CSのメンバーはユーザーの声を直接きいているので、ドメインの理解に強みがありますよね。プロダクトとCSのチーム間のコミュニケーション量は多いと思っていて、自然とプロダクトチームのメンバーもドメインに対する解像度が上がっていきますよね。
この「プロダクトとCSの、チーム間のコミュニケーションの多さ」は、メダップの良い特徴の一つだと思いますがいかがでしょうか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
たしかに、そうですね。
CSのメンバーが実際に現場でお話したエピソードを聞けるのは、デザイナーとしてかなりありそうでない体験だと思います。CSとデザイナーといったように職種をまたぐ場合、一般的にはマネージャーを通じて情報共有がなされることが多いと思います。でも、メダップの場合は、実際に現場で話を聞いたメンバーから直接インプットをいただくことができます。
馬場(CTO):
鮮度の高い現場の情報を直接得られると、デザインしやすいものですか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
新しい機能を作ろうとしたり、新しくデザインするときに、「やらなかった理由」を知る価値が非常にあると思っています。ボツって大事なんです。
そして、「やらなかったこと」と、その「理由」を蓄積していくことがすごく大切です。
「やらなかったこと」を把握することで「すべきこと」の解像度が上がり、見えてくるものがあります。
CSのメンバーとの交流が盛んなので、そういう貴重な情報を入手しやすい環境があることが、メダップの良さの一つだと思います。
馬場(CTO):
田中さんは、ボツになったデザインをバージョンごとにしっかり記録に残してくださっていますが、そのような意図があったからなんですね。
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
はい、そうなんです! もちろん私自身が新しいデザインや機能を思いつくことがあるのですが、過去にやらなかった理由を把握していないと、それが本当に意味のあるものなのかどうかの判断がつきません。
私が思いついた案と同じような機能・デザインの提案をお客さまからいただくと嬉しくなったりすることもあります。でも、そこは冷静に過去の経緯を振り返って、制約条件を理解する事が重要です。
ものづくりに集中できる環境
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
さきほど、「ボツ」が大切で、ボツになった理由からユーザーのユースケースなどの制約条件を理解することができるとお話しました。
その大切な「ボツ」が出るためには、そもそもフラットでオープンなコミュニケーションが大切だと思っています。
ボツになる可能性のある機能やデザインを提案することや、過去のボツに対してその理由を深堀りすることって、少し勇気がいることですよね。実際、世の中にはそういうことを言いづらい会社やチームもあると思うんです。「これを言ったら、怒られてしまうかな?」って。
メダップでは、そういうふうに周りのメンバーに変な気を使う必要がなくって、ものづくりに集中できるオープンでフラットな環境があります。それがメダップのよいところだと思います。
馬場(CTO):
プロダクトを統括している私からすると非常に嬉しいお話ですね。ありがとうございます。
(写真:CTOの馬場)
【メダップで働くデザイナーの醍醐味】
メダップを楽しめるデザイナー像
馬場(CTO):
メダップでは、一人目となるインハウスのリードデザイナーを募集しています。田中さんは、メダップを楽しめるデザイナーってどういう人だと思いますか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
まずは、ざっくりではありますが、スキルセットの話をしますね。
大規模でなくても0→1で新しいサービスのプロダクトデザインの経験、プラスしてプロダクト改善、運用の経験があると良いと思います。
仕事に求めるスタイルは人それぞれですが、スタートアップ特有の環境・状況を楽しめる方だとなおよい、という感じでしょうか。
メダップで得られるデザイナーとしての成長や、今、ジョインする価値
馬場(CTO):
今このタイミングで、メダップ一人目のインハウスのリードデザイナーとしてジョインしたときに、デザイナーとしてどのように成長できると思いますか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
まずは、シンプルに、初期のスタートアップの空気感をもし知らない人は、それを味わえると思います。
なんだか毎週人が増えていて、、、「はじめまして」と挨拶を交わしたばかりなんだけど、妙にみなさん距離感が近いというか。誰がパートナーで、誰が社員かもよくわからなくて。それでいて、すごくプロダクトに集中している。言葉にしてみると、こういう空気感。
会社が大きくなって、人が増えてくると、純粋なものづくり以外にも気にしなくちゃいけないことが、当然増えてきますよね。ものづくりに集中できる環境というのは、スタートアップ特有のものだと感じます。
馬場(CTO):
それ以外に、今、メダップにジョインする価値をどのようにお考えですか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
日本の医療のDXで、かつ、医療CRMのプロダクトに関われるのは、割と歴史的に貴重なタイミングだと本気で思っています。新型コロナウイルスの感染拡大や、デジタル庁の設立などを背景にして、医療のDXに拍車がかかっていますよね。
馬場(CTO):
間違いないですね。今のメダップのプロダクトチームの中で、デザイナーとしての役割はどのような位置づけにありますか?
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
今のメダップのデザイナーの人数は2人と圧倒的に少ないので、そういう状況だと比較的自由にデザインできますよね。
デザイナーが少人数だからこそ、その存在価値が際立つ、ということも。デザイナーがいるからこそ、プロダクトがよりよいものになるという状態を、自分で切り開いていくことができます。
「デザインの価値」であったり、もっというと「デザインとは資産だ」ということを、自分で証明できるので、頼られる喜び、みたいなものも自分でつくっていけると思います。
馬場(CTO):
たしかに、うちではデザイナーはすごく頼られるますよね。
田中(アドバイザー兼UI/UXデザイナー):
Bizチームとプロダクトチームの、よいハブになれるのが楽しいと感じています。
インタビューはまだまだ続くのですが、続きは近日中に公開予定!
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