見出し画像

高野山の宿坊に泊まるひとり旅(1日目)

あ〜…家のことは全部放り出して、ひとりどこか遠くへ行きたい…。
そんな思いが高じて、エイヤッと勢いで申し込んじゃいました。かねてから行ってみたかった高野山の宿坊。
ネットで目についた冬季限定の割安価格に惹かれ、奥の院に一番近い清浄心院という宿坊に泊まってきました。

***

高野山に行くのは、たぶん2度目。
両親とも和歌山の出身なので、和歌山県には縁がある。うろ覚えだけど小学生ぐらいのとき、なぜか親戚のおばさんと奥の院への道を歩いた。有名な武将などのお墓がたくさんあって興奮したのを覚えてる。

宿泊予定日の数日前から最強寒波が日本に到来。あちこち大雪。高野山もきっとめちゃめちゃ寒い。動きやすいリュックで行きたいけど、防寒具はしっかり入れなきゃ。結果、パンパンのリュックで行くことに。

高野山の観光について調べていると、南海電鉄が販売している高野山・世界遺産きっぷというのがお得みたい。なんば〜高野山までの往復券と2日間のバスフリー乗車券、拝観の割引などが含まれる。
なんばの駅でこの券を買って、高島屋で柿の葉寿司を買って、特急電車の中で食べながら行こう♪

10時なんば発の特急「こうや」に乗るつもりで、ちょっと早めの9時15分頃になんば到着。南海電鉄の窓口で張り切って、
「高野山の2日間周遊のきっぷをください!」
と言ったところ、駅員さんが
「今日は雪の影響で高野山のバスが運転を見合わせてるので、周遊きっぷ販売できないんです」
とのこと。

・・・ええぇーっ!?

じゃあ、高野山には行けないってこと?宿泊予約してるのに?

さらに聞くと、タクシーは動いてるけど台数は限られてると。

心配になって、宿泊予定の清浄心院さんに電話して様子を聞いてみる。
たとえば、今日タクシーで行けたとしても、明日も雪で帰れなくなる…なんてこともあり得るんやろか。
突然の電話にも丁寧に対応してくれて、タクシーは今朝来てたし、帰る手段がなくなるということは、これまでの経験上ないんじゃないか…。

ということで、タクシー使う覚悟で特急こうやの片道券を購入。
さぁ、とりあえず電車で食べる柿の葉寿司!…と思ったら、高島屋は10時からで、まだ開いてない。
泣く泣く駅のコンビニでお茶とパンを購入。まぁ、タクシー使うなら節約しなきゃだし、夕食は清浄心院の
「ミシュランガイド一つ星『味吉兆』監修 高野山麓野菜を活かした精進料理」
だし。いいの、お昼は倹約したら。

特急こうやに乗れば、あとは極楽橋まで座ってればいい。終点の極楽橋に近づくにつれて、雪が増えてくる。
極楽橋駅からはケーブルカーで高野山駅へ。

極楽橋〜高野山ケーブル

タクシーを使う覚悟で行ったけど、高野山駅に着く頃にはバスは動いてた。そして、高野山のバスでもケーブルでも関西の交通ICカードPiTaPaが使えるのが便利。

ケーブルの高野山駅から高野山の町までバスで15分ほど(雪道なので徐行運転)。
とりあえず 有名どころの金剛峯寺の前でバスを降りて、あたりを見て回る。もうね、あちこち雪をかぶっていて幻想的。

金剛峯寺の入口
壇上伽藍の根本大塔
こんな景色があちこちに
池も凍ってる

道にもたくさん雪が積もってるけど、町の人たちが雪かきしてくれてたり、除雪車が働いてたりで、わりと歩ける。それに20センチぐらいの積雪に足がズボッと入っても、さらさらのパウダースノーなので、すぐに払えば大丈夫。なので、そのまま歩いて宿坊まで行く。

今回泊まる宿坊は、清浄心院というところ。
チェックイン後、寺院の見学案内に参加してみたら面白い話がたくさん聞けた。できれば別の記事にまとめたい。

17時30分から晩ごはん。精進料理。

清浄心院の精進料理

通された広間には、適度に間隔をあけて私を含めて3人の女性が。話してみると、1人は岡山から。もう1人は仙台から!
みんなひとり旅で、たぶん同じぐらいの年。アラフィフかな。高野山の良さが分かるのは、これぐらいの年になってからですかね〜…とかいろいろお喋り。
精進料理は、元の素材が何なのか分からないのもあったけど、すべておいしかった。

写経体験も申し込んでたので、お風呂あがりに取りかかる。

写経セット(2,000円)

薄くお経が書かれていて、それをなぞるだけだからと甘くみてた。
お経の読み方とか漢字の書き順とか、そもそもの漢字自体とか、いざ書こうとするとイロイロ悩む。YouTubeで調べたりしながら、それでも数行書いたら目と肩が辛くなってくる。休み休み書いて、23時になんとかお経の部分は書けた。

がんばって書いた般若心経

残りの願意とか氏名とかは明日にしちゃおう。今日はもう眠たくてしょうがないので、おやすみなさい〜。

2日目へ続く!


いいなと思ったら応援しよう!