3分で確認!! 本日の医療ニュース 2023/07/04号
医療業界で働かれている方々、また、医療業界に関心がある方々に向けて本日から情報の海の中から拾ってきた情報をピックアップしてお届けさせていただきます!
本日は最下部の【おまけ】コーナーにて、最近私が読んだ本📚についての感想(1人ごと)を掲載しております_φ(・_・
お時間ある時にのぞいてみてい下さいね😊
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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇
【本日のピックアップトピックス】
①パキロビッド、厚労省HPの「使用可能期限」訂正 最大で5カ月短縮
厚生労働省は6月30日付の事務連絡で、ファイザーの新型コロナ治療薬「パキロビッド」について、同省ホームページで案内していた使用可能な期限が誤っていたとして、正しい期限を周知しています。
訂正前の案内時点の期限より最大で5カ月短くなるとのことです。
差し当たって期限が近いロットのみ画像を掲載しておりますが、その他のロットの起源について確認される場合はこちら→「パキロビッドパック(国購入品)の使用期限の訂正 について」よりご確認ください。
参照元↓
②第一三共ヘルスケア、薬の包装材リサイクル 米社と提携
第一三共ヘルスケアが、薬の包装シートをリサイクルする取り組みを進めています。
回収対象は「PTPシート」と呼ばれる透明なプラスチックとアルミニウムで作られた包装シートで、高齢化にともない使用量が増え続けている現状です。
現在、横浜市内で実証実験を行っており、当初「23年秋までに10万枚」の回収を掲げていたものが評判が広がって、23年4月時点で28万枚分回収を達成したとのこと。
患者さんの環境に対する意識の高さがうかがえる結果になっていますね。
神戸市でもウエルシア薬局などが「洗剤」や「シャンプー」などの日用品の使用済み詰め替えパックを分別回収、水平リサイクルを目指すプロジェクトに参加しているようです👇
このように環境への配慮が重要視される現代社会において、薬局がリサイクル活動を行うことは競争上の優位性となり得ることもわかります🌏
単純に環境への対策という目的だけでなく、他の薬局との差別化要素として、また、新たな顧客を引き付けることを期待して同様の取組は広がっていきそうです。
参照元↓
③ChatGPT、今/近いうち/いずれできること
最近話題のChat-GPTですが、現在の状況と今後に期待されることが記載されている記事です。
主として(1)診断や治療の支援、(2)診療以外の業務の効率化という2点で医療現場での活用の方向性が議論されており、特に診療以外の業務の効率化に関しては、電子カルテの作成をサポートしてくれるアプリがリリースされているなど既に実用化されているサービスも出てきています👇
こちらの「medimo」は問診時のやり取りを自動で文字起こしした上で、ChatGPTを活用してその内容を要約し、そのまま電子カルテに記載できるフォーマットで出力するという優れもの。
この他、小児や高齢者といった患者属性に応じて、分かりやすく病気や治療方法などについて説明するための文言を作成するツールも存在しています👇
診断や治療の支援に関しても、現時点では技術的な課題があるものの、将来的には実用化が期待されているという状況ですので、記事では最後このようにまとめられています👇
あとはそれが実現されるのがどのタイミングになるのかというところが気になるところですね😄
以下、2023年6月時点で、活用が期待される主な業務一覧です👇
参照元↓
ここでは紹介しきれなかったその他の医療に関するニュースを下記のTwitterアカウントよりご確認いただけます↓是非フォローしてくださいね(^^)
【医薬品供給情報】
こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。
医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。
①ヴィアトリス製薬
②大原薬品工業
③共創未来ファーマ
④キョーリンリメディオ
⑤クリニジェン
⑥Meiji Seika ファルマ
⑦陽進堂
⑧日本ジェネリック
⑨日本ケミファ
⑩帝国製薬
11)久光製薬
12)富士フィルム富山化学
13)サンド
14)住友ファーマ
15)大塚製薬
16)三和化学研究所
こちらは主な情報元のDSJPさんの運営するTwitterアカウントです↓
より早く情報を得たい方はこちらのアカウントをフォローするのがお勧めです(^^)
【その他のご案内】
①副作用機序別分類 楽しく学んで身につけよう!~基礎編第二弾・メトホルミン編~
セミナーの詳細とお申し込みはこちら👇
【おまけ】
本日は「最近読んだ本」の紹介です📚
今回ご紹介する本はこちら👇
まずは本の概要から👇
感想👇
今回は世界中で多くの人に親しまれている名作、『一九八四年』という小説を読んでみました📕
最近の私は「世界で愛されている古典的名作」というものに興味を惹かれており、今回の『一九八四年』も古典と言えるかどうかはわかりませんが、1998年に「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」、2002年に「史上最高の文学100」に選出されるなど非常に評価が高く、世界の文学・思想・音楽に多大なる影響を与えているということでしたので、これは読むしかない!と思って早速読むことにしました。
ちなみに作者のジョージ・オーウェルがこの本を書いたのが1949年ということで第二次世界大戦の直後であり、この作品はその後の未来を描いた風刺SF小説として分類されるようです。(ジョージ・オーウェルは出版した翌年に病で亡くなっています。まさに作者の魂の籠った作品です。)
物語のあらすじは、1950年代に勃発した核戦争後に世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアという3つの大国に分割され、三国は常に戦争状態となっています。
作品の舞台であるオセアニアはビッグ・ブラザーと呼ばれる独裁者に支配された全体主義国家で、市民の思想や言動には厳しい規制が加えられ、その暮らしは巨大なテレスクリーンなどで常に監視されているといった、超監視社会が描かれています。
1984年、オセアニア真理省の記録局に勤務し、「過去の歴史の改ざん」を担当する小役人ウィンストン・スミスは、偶然、過去のある新聞記事を見つけたことで、絶対であるはずの党に対する疑問が芽生える。やがて、スミスはテレスクリーンから見えない場所で密かに日記を付けるという「重大な犯罪行為」に手を染める——といった内容です。
詳細に関してはウィキペディアにも詳しく書かれていますので、興味のある方はそちらからご確認ください。
個人的にはこの作品を読んで感じる部分は多くあったのですが、一番感じたのは「人間という生き物の性質をしっかりと描き出している」ということです。
リアル過ぎるほど人間の本性が描き出されており、そこには物語を美しく見せるための「見せかけの愛情」などといったものは存在しません。
あまり書くとネタバレになるので触れませんが、そういったある種の潔さのようなものを感じさせる作品でした。
この作品に描かれている世界観ですが、現在の中国で行われている(と言われている)「信用スコア」や社会監視システムの「天網(スカイネット)」と凄く似たものを感じます。
「信用スコア」とは、個人の日頃の行い(SNSでの発言やローンの延滞状況など)がスコア化され、それにより融資がおりやすくなったり就職の際に有利になったり(逆もまた然り)するなどして国民の行動を国の求める方向へ誘導する仕組みです。
監視カメラの数が圧倒的に多い国として有名な中国ですが、この「信用スコア」や「天網」により実際に犯罪数は減っているようで、他の国でも治安維持のために中国製の監視カメラを町中に設置するという動きも出てきています👇
犯罪が減ることは素晴らしいことですので、このような取組みも面白いとは思うのですが、いざ自分がその監視下で生活をすることを想像するとどうしても抵抗感を感じてしまいますね😅
この作品を読んでいると、「権力は腐敗する」ということと、(権力者は)その腐敗した権力を守るためにあらゆることを行う生き物であると感じさせられてしまいます。
1人の人間や少数の人間が長く同じ権力を持つことができないよう大統領や首相には任期が定められていますが、それもこのような人間の性質を歴史から学んだからこそ設けられた制度なのだと思います。(一部任期を自分に都合良く延長してしまう国もありますが・・・)
物事を深く思考するための“言語”があることや、自分の思考を捻じ曲げられることが無いこと、2+2=4であると言える自由を持っていること(詳しくは本書をご参照ください)など、私たちは大変恵まれた環境にあることを再認識させてくれる作品です。
興味のある方は是非読んでみてくださいね😄
本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪
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