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日本で11年間経理財務のキャリアを歩んできた私が取り組んでいる、「海外経理立ち上げ」の挑戦

こんにちは、メドレー採用担当です。
メドレーのファイナンス統括部は、事業や経営と一体となり、成長戦略を力強く牽引するパートナーとしての役割を担っています。
今回はそんなファイナンス統括部で、海外経理担当として海外グループ会社の経理業務をリードしているカルロスさんにお話を伺いました!


カルロス・ロランカさん
メキシコ出身。2010年に来日し大学院で経営学を学んだ後、2013年より日本で就業。外資系を含むベンチャーから大手企業まで様々な企業における財務企画・経理業務を担当し、2024年7月にメドレーへ入社。
現在はファイナンス統括部にて海外経理とFP&A* を兼務し、海外グループ会社の経理体制の立ち上げ、経理実務、業務改善などに加え、人材プラットフォーム事業の予実管理・分析、計画策定などを担当。

*FP&A:「Financial Planning&Analysis」の略。
事業の計画策定、予実分析、見立てなどを通して、経営の意思決定をサポートする。

経済モデリングの研究を通じて日本に興味を持ち、メキシコから日本へ

ー今日はカルロスさんのお仕事について聞いていきたいのですが、まずはこれまでのカルロスさんのキャリアについて教えてください。

メキシコ生まれ、メキシコ育ちです。幼少期からビジネスの仕組みに強い興味があったのでメキシコの大学で会社経営について学び、卒業後は現地の企業に就職して約3年間経理を担当しました。実際に働く中で経理財務の知識をもっと深めたいと思い、メキシコの専門学校で学び直した後、日本の大学院へ進学しました。
大学院を卒業してからは日本で学んだ知識を活かしてみようと考えて日本の企業に就職し、それから今に至るまで11年間日本で働いています。

ー母国のメキシコで働いていた期間よりも、日本で働いている期間の方がずっと長いですね。ちなみにカルロスさんが日本に興味を持ったきっかけは何だったんですか?

専門学校時代に日本の経済学者の論文を読んだことがきっかけでした。経済モデリングに関するシステムの研究が日本で行われていることを知り、ぜひ勉強してみたいと思い日本の大学院に進学しました。
実は小さい頃、父と一緒に日本の映画を観ることが多かったんです。「七人の侍」や「ゴジラ」、北野武監督作品など、有名な作品が多かったですね。そこで「日本ってどんな国だろう」と興味を持っていたことも影響があったのかもしれないです。

積極的に成長機会を求めてきた日本でのキャリア

ー日本では、メドレーに入るまでにどのような企業で働いていましたか?

日本ではメドレーに入るまでに4社で経験を積みました。外資系企業もあれば、日本が本社でグローバルに事業を展開している企業もあり、規模感も様々でした。この間、単体決算から始まり、連結決算、事業の予実管理や分析、国内外のコスト配賦や予算策定…といったように徐々に担当領域を広げていきました。もともと経理や会計だけでなく経営にも興味があったので、そのような形でキャリアを広げられる環境を求めてはチャレンジしてきた、という背景です。

前職は外資系企業で、経理業務に加えて国内外をまたぐ大きなプロジェクトを任されていたのですが、そのプロジェクトが結局中止になってしまい、業務の幅が狭くなってしまったんです。そこで次の機会を考えました。

メドレーで提案されたチャレンジングな機会

ー新しい機会が得られる環境を探して、メドレーにジョインしたわけですね。

転職するなら挑戦の機会が多い環境が良いなと考えていたので、事業の将来性・拡張性といったポイントに絞って企業を探していて、メドレーは事業が大きく伸びていて成長性に魅力を感じたので興味を持ちました。ちょうど海外経理ポジションの募集が始まったばかりのタイミングでもあったので、自分の海外対応の経験を活かせる部分も多いと思ったんです。

面接で、経理だけでなく事業の予実分析や開発コストの構造分析なども担当していた経験をお話したところ、海外経理に加えてFP&Aとの兼務を提案してもらいました。
これまでの経験を活かせるようなアサインを早速提案してもらったことには驚きましたが、先ほどお話したように自分の専門領域を広げていきたいと考えていたので、私にとってはポジティブなサプライズでした。
さらに、メドレーの海外経理やFP&Aは業務プロセスを構築している段階ということで、従来のやり方を踏襲するだけではなく、自分がゼロから携わって色々貢献できることがあるのではと思いました。

今、経理とFP&Aを兼務していて大変なことも多いですが、実際に自分の経験を活かしつつ新しいチャレンジもできているのは、挑戦を歓迎するメドレーの風土ならではと感じています。

ー今カルロスさんが担当している業務について教えてください。

メインはAccounting&Tax室(メドレーグループの経理財務を担う部門)の海外経理グループで、海外グループ会社の経理業務を担当しています。経理の定常業務に加えて業務フロー構築、現地の会計事務所とのやりとりなどを行っています。
兼務としてFP&A室に在籍していて、人材プラットフォーム事業の計画策定や予実管理・分析を担当しています。来年度から本格的に担当を受け持つ予定なので、今は担当する事業の来期の予算策定に少しずつ入りつつ、事業部とコミュニケーションを取りながら事業理解を深めているところです。

立ち上げフェーズならではの、海外経理の苦労とやりがい

ー今は海外経理がメインとのことですが、実際にやってみてどうですか?

正直、思っていたより大変!と思うことは多いです。今アメリカとフィリピンにグループ会社がありますが、両方とも立ち上げて間もないこともあって経理業務のオペレーションが定まっていない部分も多いので、改めて業務内容を整理してフローを作ったり、整備するところから細かく手を動かしています。

経理業務の一部は現地の会計事務所に委託しているのですが、苦労しているのは日本本社の決算スケジュールに間に合うように、現地の会計事務所に業務を進めてもらうことです。彼らは私たちと業務の仕方や優先順位の付け方が異なっているときに、「本社(日本)側に合わせる」のではなく「こちらのやり方に合わせられないか」と交渉してきたりするので、商習慣やビジネス文化の違いを乗り越えてすり合わせを行わなくてはいけないのは根気強さが必要です。
立ち上げフェーズならではの大変さですが、逆にいうとなかなか経験できないことですし、既存のフローをただ回すのではなく「どうあるべきか」を自分で考えながら決めていけるのは非常に大きなやりがいです。

業務を進める上で迷ったり悩んだりすることも当然ありますが、メドレーのファイナンス領域を統括しているCFOの河原さんやAccounting&Tax室の室長である執行役員の沖山さんなど、すぐ役員の方に相談できる環境はありがたいです。
河原さんはメドレーの事業全体を理解していて、何かを相談したらメンバーに任せきりにせずきちんと検討して現状を踏まえた方針を示してくれますし、沖山さんは現場のオペレーションの本当に細部まで把握した上でレビューをくれるので、安心感がある。もちろん自分の意見を持った上で正確に進めるというのは大前提ですが、誰かが理解してくれている・相談できるという環境があるので仕事がしやすいと感じます。

ー今後はどんなことに挑戦したいですか?

海外経理のクオリティとスピードの向上を通して、経営陣の意思決定に寄与したいと考えています。

メドレーのコーポレート部門は、自社開発とM&A、ローカルとグローバル、全てのプロダクトを同一の統治が出来る状態を作るために、「Global One」というコンセプトで組織設計をしています。
これは迅速かつ飛躍的に事業を成長させていくためのもので、海外経理業務もこのコンセプトのもと磨き込みを行っています。
特に投資時期においては経営陣が投資対効果を少しでも早く把握できるほうが良いだろうと想像していますし、早くレポートが出せるとその分意思決定のタイミングやスピードが早くなるので、細かな軌道修正も行いやすくなると思います。このように決算の早期化はメリットが大きいと感じていますし、それを通してメドレーの経営を的確にサポートできるようなチームを作っていきたいですね。

これから海外経理グループに入ってきてくれる方には、まずは海外グループ会社の経理業務をお任せして実務をキャッチアップしてもらい、徐々にお任せする範囲を広げていって、ゆくゆくは定常業務だけでなく、業務改善・決算早期化プロジェクトなどといった企画業務にも一緒に取り組みたいと考えています。

今後のキャリアについて考えている方へ

ーカルロスさんは、どんな人と一緒に働きたいですか?

海外経理グループでは、今後も今以上に色々なミッションや業務が発生する想定なので、新しいことに挑戦したい人や変化を怖がらない人と一緒に働きたいです。
経理はルーティンワークの側面もあり、毎月同じことをやるのは楽な一方、範囲が広がったり変化が起きるとミスをするリスクが高まります。でもそれを「苦手だな」と捉えて避けてしまうのではなく、起きていることに対して「どのように対応するのがよいか?」を建設的に考える姿勢を持てる人が、変化の多いメドレーの今の環境を楽しめるし、力をつけていけると思います。メドレーで大切にしている Our Essentials の「建設的に進める」「自分をアップデート」にも繋がりますね。

今のメドレーは成長フェーズにありながら、良い意味で少数精鋭の組織なので、役員や事業部とも距離が近くてコミュニケーションが取りやすいですし、事業の状況を把握しやすい。大きな企業になると部署が分かれすぎていたり、セクショナリズムが強いために情報を取るのに苦労して全体像を把握することに時間がかかったりすることもあるので、それがないことはとても良いなと思います。

私はいくつかの会社を経験してきましたが、同じ会社で長くキャリアを積む選択肢ももちろん理解できます。ただ同時に、自分のスキルやキャリアを広げていくためには、タイミング良く新しい環境に挑戦していくことも大事であるとも考えています。
メドレーのファイナンス統括部は優秀で賑やかな仲間が多く、それぞれの経験を活かしてメドレーの今後の成長のために様々な取り組みを進めているところなので、私たちと一緒に挑戦してくださる方をお待ちしています!

ーありがとうございました!

メドレーでは、ファイナンス(経理、FP&A、M&Aなど)の側面から企業/事業の成長を牽引してくださる方を広く募集しています!