
「トライブ Tribe」というキーワードに関する過去の記事やインタビューをまとめてみた。
とあるイベントで、とある有名な広告代理店の人が、「トライブ戦略」ということについて話をしていた。
その中身がソーシャルメディアなどを通じて得られたデータに基づき、広告配信のセグメンテーションデータとして使えます、みたいな話で、全くもって「トライブ tribe」という概念を深く理解できてないのが残念。
というか、例えば「広告を当てる」みたいな言葉を使って説明している時点で、ユーザーによって生成された集団である「トライブ tribe」と企業が、共創関係になるようなプランや、トライブが活性化するような企画になるはずがない。
そこにあるのは「広告配信のプランニング」に過ぎず、「コミュニケーションデザイン」などではない。しかしこの講演自体には「コミュニケーションデザイン」という言葉がタイトルに入っていたのだが。
そもそも「トライブ tribe」という、人々の自発的な繫がりを、広告ターゲティングのために使うという発想自体が、広告業界のおこがましさであり、嫌われるポイントだろう。そんな態度に「コミュニケーションデザイン」という言葉を当てはめるのが相応しいだろうか?
ユーザーたちが自発的に生成した集団である「トライブ」に対し、それがより活性化するような企画、つまり、共創的なコミュニケーションデザインこそ、「トライブ」にマーケティング関係者が行うべきことだろう。
というわけで、私が昔から「トライブ tribe」というキーワードで説明した内容について、現時点でもネットで読めるものを集めてみた。
また以下の記事以外に、昔書いた『次世代コミュニケーションプランニング』も読んでもらえるとありがたい。
2006.12.15
2009.
2010.12.13公開
2011.6.6公開
2012.12.6公開
2013.10.31
2019.7.2
以下、『次世代コミュニケーションプランニング』。
Kindle版ならすぐ読めます。