ポーロと予習~食べられるのに捨てられてしまう食べ物たち、フードロスの今~
こんにちは、medien-lienライターのゆりなです。
皆さん、食べ物を粗末にしていませんか?
食品を冷蔵庫に放置したまま賞味期限が切れて腐ってしまったり、食べ放題のお店で料理をたくさん頼みすぎて食べきれずに残してしまったり...
みなさんもご存じの通り、こうした本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことをフードロス(食品ロス)と言います。
他にも、飲食店の調理ミス、スーパーで売れ残りや賞味期限切れのために廃棄される食品、家庭の残飯などがフードロスに該当します。
恵方巻の売れ残りなどの問題が大きく報道されるようになり、聞きなれた用語になりつつあるフードロスですが、その現状についてどれだけ把握していますか?
ケロケロ見聞録11月放送は「とことん追究!フードロス〜その問題、何が問題?~」をテーマにお送りします。
放送を聴く前に、フードロスについて改めて勉強してみましょう!
フードロスの現状は?
2015年の9月に、国連で「持続可能な開発サミット」が開かれ、これからも人類が安定して地球で暮らしていくために達成すべき目標として持続可能な開発目標(SDGs)が採択されました。
SDGsの12番で次のようにフードロスに関する目標が設定されています。
これをきっかけに世界中でフードロスを削減する動きが活発になっています。
日本も例外ではありません。
政府は、「日本の食品ロス量を、家庭系食品ロス量、事業系食品ロス量いずれも、2000年度と比べて、2030年度に半減する」という目標を提示し、食品ロスを減らすための対策を推進しています。2019年には食品ロスの削減の推進に関する法律も施行されました。
そのため、最近ではどんなお店に行ってもフードロス削減の取り組みを目にするようになりました。
例えば、コンビニで写真のような光景を見かけるはずです。
「すぐにたべるなら手前をえらぶ、『てまえどり』にご協力ください。」という掲示。これはできるだけ商品棚手前の賞味期限が近い商品から購入するように消費者に対して呼びかけるためのもので、フードロスを減らす取り組みの一つです。
こうした取り組みの結果、日本における食品ロス量は着実に減りつつあります。
2022年度には新型コロナウイルスの影響を受けているとはいえ、食品ロス量を2000年度の半分以下に減らし、当初の目標を達成しました。
しかし、いまだフードロス量は少ないとは言えません。
2022年度推計によると、日本全体で年間472万トンのフードロスが出ています。
日本人1人当たりの食品ロス量は年間38㎏であり、これは毎日約1個分のおにぎりの量のごはんを捨てている計算になります。
今後さらにフードロス削減に取り組んでいく必要があり、そのためには私たち一人ひとりの取り組みがとても重要です。
というのも、日本全体の食品ロス量のうち約半分は家庭から出る食品ロスが占めているからです。
冷蔵庫の中身を整理する、食べられる量だけ料理を頼むなど、できることから取り組んでみませんか?
今回の聴きドコロ!
11月3日よる10時から、LOVE FMにて放送のケロケロ見聞録「とことん追究!フードロス〜その問題、何が問題?~」はハル・りさの二人でお送りします。
フードロスをはじめとした環境問題に主体的に取り組むにはどうすればよいのかを考える一時間となっています。
フードロスの問題は、「削減するにはどうすればよいか」という段階から語られることが多く、「なぜ減らさなくてはならないのか」という部分はあまり話題にされません。
フードロスを減らすための取り組みに協力することももちろん大切ですが、取り組みの目的や理由を理解することで、もっと主体的に取り組むことができるのではないでしょうか?
誰かが行っている取り組みに協力するだけでなく、自分自身で何ができるか考えて実行していくことで現状は大きく前進するはずです。
本編の収録に際して、出演者の二人は実際にフードバンクに参加し、主催者の方にその目的や理由についてインタビューしてきました。
経験やインタビューの内容を踏まえて、フードロス問題の解像度がどのように高まったのか、何を考えたのかに注目してお聴きください。
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